瀬戸内海に面した、岡山県の倉敷市。良質でおしゃれな帆布やデニムの産地としても有名ですが、白壁やなまこ壁が印象的な蔵屋敷や土蔵が建ち並ぶレトロモダンな街並みも魅力です。そんな倉敷の街を見守るのが阿智神社(あちじんじゃ)。JR倉敷駅から徒歩15分、倉敷美観地区の鶴形山に鎮座しています。山の上にある神社だけに見晴らしがよく、境内から倉敷の街を一望できます。
本殿裏に自生している県の天然記念物「阿知の藤」は、この神社のシンボル的存在。推定樹齢300〜500年、同種の藤としては日本一古くて大きいものだといわれています。そんな「阿知の藤」をモチーフにした「花纏守(はなまきまもり)」は、SNSでも話題となった人気のお守り。手首などに巻いて身につける縁結びのお守りで、岡山県産のレースで奉製されています。
この神社のもうひとつのシンボルは、随神門上部に彫られたうさぎ。オリジナル御朱印帳も、広げるとうさぎが現れるユニークでかわいいデザインです。
ノスタルジックな倉敷美観地区。参拝のついでに散策も楽しみたいところですが、阿智神社へは長い階段が続くので、参拝後にはひと休みしたくなるかもしれません。そんなときは、神社近くの古民家カフェ「有鄰庵」へ。美観地区のほぼ中心にあるので、散策中の休憩にもおすすめです。地元産を中心に、食材はもちろん器にもこだわって作られたおいしい料理や飲み物を味わえます。
なかでも看板メニュー「しあわせプリン」は、「食べた2週間後に倉敷での楽しかった記憶とプリンの味を思い出せたら幸せなことが起こる」というエピソードがクチコミなどで話題となった人気商品です。
プリンの表面にチョコレートで描かれた“顔”は、どれも表情豊かでとびきりキュート。それもそのはず、毎日ひとつひとつスタッフが手描きしているのです。味ももちろん絶品。濃厚なのにくどくない絶妙な味わいで、なめらかでとろけるような食感がたまりません。ぜひ有鄰庵に立ち寄って、しあわせを引き寄せてみてはいかがでしょうか。