これだけはしっておきたい神社と日本人のしきたり
神社と深〜い関係の人生儀礼とは?
人生儀礼とは、人が成長に応じておこなう形式的な儀礼を指しています。
お宮参り、七五三、成人式、厄落とし。これらは神社でとりおこなわれます。
また、結婚式、地鎮祭、上棟祭、商売繁盛などの祈願、車のお祓いなど、正月、
実は節分だってそう。日本人として生まれてきたからには神社との関係は
きってもきれないもの。
そんな神社だからこそ、伝統や文化を守り、しきたりをしっかり学んで礼に尽くし、
暮らしに根付いた日本人の心を知りましょう。
氏神さまと氏子って何?
神道の神さまは、日本列島全土を守る神さまと、一定の地域を守る神さまの2通りに
分けられます。前者は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、
天照大神(あまてらすおおみかみ)、須佐之男命(すさのおのみこと)など古代神話に登場する
神々。後者は産土神(うぶすながみ)・鎮守(ちんじゅ)・氏神です。
後者の神々は、一定の地域を守るという点では同じでも、3神それぞれで役割が
異なっていました。
産土神は生まれた土地の神さまのことで、その土地に生まれた人々を守る。鎮守は国、都市、
寺院、集落などを守る神さまで、その土地に住むすべての人々を守る神さまです。
氏神とは地域の神さまであるが、発生からかなり長い間、前の2神とは異質な神さまでした。
氏神とは、血のつながりのある特定集団が信仰する神さまで、その集団だけを守る神さまでした。
氏神とは産土神・鎮守と違って排他的な神さまであり、この神さまを信仰する血縁集団を
氏子と呼びました。
古代の生活スタイルが氏神を生んだ
氏神の発生は古代にまでさかのぼります。古代の日本では、血縁者同士が集団を組んで住むのが
普通の生活スタイルであり、場所によってはそうした集団が複数寄り集まっていました。
ここで発生したのが地域共通の神さまと、血縁集団だけを守る神さまです。言葉を替えれば
公共の神さまと、私的な神さまとでも表現できるのではないでしょうか。
前者が産土神・鎮守。後者が氏神へと発展して行きました。氏子という語も、
この発展の過程で生まれました。
氏神が地域を守る神さまに
現在では氏神・産土神・鎮守は、すべて地域を守る神さまとなっています。
また、氏子という言葉も血縁に関係なく、地域を守る神さまを信仰する人の呼称になっています。
こうなったのはどうも、江戸時代以降のようです。理由としては交通網の発達、大規模な
土地開発、経済発展が考えられます。交通網の発展は人の移動を、大規模な土地開発は人の
移住を、経済発展は都市部への人の集中をうながしました。
つまり、人の動きが激しくなったことが、血縁集団で住むという生活スタイルを崩壊させました。
血縁集団という支えがなければ、氏神の維持は難しくなります。
結果、氏神は存続し続けるために、血縁に関係なく地域の住居者を受け入れるようになりました。
そして、産土神や鎮守と同じように、地域を守る神さまへと姿を変えていったのです。
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