これだけは知っておきたい神社のこと・神社の情報・検索サイト 神社.com


特集 vol.321
水も緑も! 避暑スポットがたっぷり
とっておきの「涼」神社〜夏旅編
猛暑から脱出して、ひんやり心地よい空気が流れる神社へでかけませんか? 夏バテ気味の体にエネルギーをチャージしてくれる神社をご紹介します。

【神奈川・箱根町/九頭龍神社】
芦ノ湖畔をお散歩して良縁祈願


箱根は標高が高く、首都圏からアクセスしやすい避暑地。朝の芦ノ湖周辺の気温は23度前後と、湖と森からマイナスイオンたっぷりの心地よい風が渡ってきます。そんな箱根でパワースポットとして人気なのが九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)です。開運、金運向上などたくさんのご利益がありますが、近年特に人気なのが縁結び。「恋がかなった」「結婚できた」という口コミから、良縁を求めて多くの女性が訪れる神社となりました。


芦ノ湖の標高は723m。箱根エリアのリゾートホテルに1泊するのもおすすめ。

九頭龍神社の本宮は、芦ノ湖のほとり、緑豊かな森に囲まれた静かな場所にあります。この神社はもともと、箱根神社の境外社として創建されました。伝説によれば、古代に修行僧の萬巻上人が芦ノ湖に住む毒龍を調伏し、その後改心した毒龍の化身を龍神として祀ったことが起源とされています。


湖畔には古くから大切に守られてきた鳥居と小さな祠があります。

アクセスは、箱根プリンスにある箱根九頭龍の森(入場料600円)内の遊歩道で20分ほど。歩きたくない場合は、箱根ホテル桟橋と箱根園桟橋からのモーターボートで爽やかなミニ湖畔クルージングを楽しみながら、ラクラク訪れることもできます。


【群馬・富士見町/赤城神社】
女性の願いを“必ず”かなえてくれる!?
天空の湖に浮かぶ神秘的な社


首都圏からアクセスがよく避暑できる神社としては、こちらも負けていません。都心から車で約2時間半。およそ100kmの距離にある赤城神社(あかぎじんじゃ)です。 赤城神社が鎮まるのは、赤城山のカルデラ湖大沼(おの)。標高1345mという高地にあるため、8月でも最高気温23度と肌寒く感じるほどの涼やかさです。


大沼に突き出した出島の先に建つため、まるで湖に浮かんでいるよう! シンボルの啄木鳥橋は、2024年現在建て替え工事中。

「女性の願いを必ずかなえてくれる」とされるのは、御祭神が女神さまであることから。女性の姿をした龍神に命を助けられた美しいお姫さま・赤城姫が、龍神のあとを継ぎ赤城大明神となり、赤城山と湖を守ってきたと伝えられています。特に、恋愛成就、縁結び、子宝、安産などの御神徳が知られ、参拝すると美しい子どもを授かるともいわれているのだとか。


朱塗りの社殿と大沼、大沼を囲む原生林の絶景が待っています。

ときの朝廷や大名家、徳川家光公からも崇敬を受けた由緒もあり、朱塗りの社殿もなかなかの見応え。境内からは大沼をのぞみ、その美しい景色に心が洗われるひとときが過ごせそうです。


【和歌山・那智勝浦町/飛龍神社】
圧倒的なマイナスイオンの浄化体験
神さまを遥拝する那智の滝へ


日本三大瀑布の那智御瀧(那智の滝)を遥拝するのが飛龍神社(ひろうじんじゃ)。熊野三山の一社、熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)の別宮であり、御瀧そのものをこの地に大己貴神(おおむなちのかみ)が現れた御神体としてお祀りしています。


熊野那智大社からは歩いて15分から20分ほど。

熊野那智大社からは熊野古道を通り15分から20分ほど。大樹のあいだを抜け古の参拝道の雰囲気も味わいつつ鳥居をくぐると、キリリと身が引き締まるような清涼な空気が感じられます。


1段の滝としては落差日本一。天に向かいまっすぐ伸び上がるような滝の景色はまさに神秘的。

那智の滝は、落差133m、落下する水量は毎秒1トン! その存在感と濃厚な水の気配に圧倒されます。拝殿はなく鳥居から滝を遥拝して参拝するのは、滝そのものが御神体だからこそ。
滝の手前には熊野信仰の原点といわれ、なでる回数により異なるご利益を授かる「光ヶ峯遥拝石」や延命長寿の「お瀧水」があるので、参拝の際は注目してみてください。