天孫降臨の地であり、数々の神話の舞台となっている宮崎県。そんな古代ロマンの香り漂う地にあるのが、宮崎神宮(みやざきじんぐう)です。主祭神は初代天皇・神武天皇で、孫にあたる健磐龍命(たけいわたつのみこと)が創祀したと伝わっています。神武天皇が東遷を成し遂げたこと、そして長生きだったことから、勝負運や長寿のご利益を求める人々に人気です。
特に多くの人が参拝するのが、毎月1日。神社には「朔日(ついたち)参り」という風習があります。正月をはじめ毎月1日に参拝し、神様に感謝・祈願する風習です。宮崎神宮でも早朝から多くの人が訪れています。
宮崎神宮では、毎月1日のみ味わえる「参拝餅」を授与しています。
古くから厄除けや招福餅を願ってお菓子や餅を食べる風習が日本にはありました。宮崎神宮の御祭神である神武天皇が東遷に向かう際、日向市の美々津の浦で、村人が献上した小豆をつきまぜた餅を召し上がってから旅立ったというエピソードも残っています。
参拝餅の製造をまかされているのは、地元の菓子店・蒸氣屋ですので、味もお墨付き。季節感たっぷりの厳選食材を使い、月ごとに異なる味わいが楽しめる参拝餅を、毎月の朔日参りの楽しみにしている人も少なくありません。参拝餅は朝6時から(元旦は0時から)販売されます。毎月1日には、早起きをして清々しい気持ちで参拝してみてはいかがでしょうか。