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2022.01
春のおとずれを感じに
神社の梅まつりへ

花よし、香りよし、食べてもよし
日本の暮らしに寄り添ってきた梅


春がきたことを感じさせてくれる梅の花。
平安時代から「花」といえば梅をさしていたとされています。

梅は中国原産で、日本に伝来したのは3世紀末ごろ。異国の香りと、花の美しさから多くの人に愛され「花=梅」とされるようになりました。現存する最古の和歌集「万葉集」のなかで、梅を詠んだ歌は萩についで多く118首。いかに梅の花が愛されてきたかがわかりますね。
梅は、花を愛でるだけでなく、薬としても重用されてきました。平安時代には、「梅干し」が薬とされてきたようで、日本最古の医学書『医心方』にも記されています。時代をへて武家の出陣の際には縁起をかついで梅干しを食べるようになったり、兵糧食になったりと日本人の暮らしに欠かせないものになっていたのです。


咲き始めの硬いつぼみもかわいらしい梅の花。

しだれ梅見物で春気分のお散歩を


梅のある神社といえば、神紋も梅をあしらった天満宮や天神系の神社が有名ですが、それ以外にも梅が有名な神社はたくさんあります。今回は、愛知県・犬山市にある大縣神社(おおあがたじんじゃ)をご紹介しましょう。

大縣神社は、城好きにファンの多い犬山城がある犬山市の南に位置しています。創建は2000年以上前。なんと、紀元前3年には現在地に御遷座されたと伝えられているので、創建はさらに古いことになります。
境内はかなり広く、尾張開拓の祖神を祀る御本殿に加え、安産・子授け・縁結びの神さまとして知られる姫之宮、さらにもともとの御鎮座地である本宮社などたくさんの見所が点在しています。


姫之宮のそばには、ハート型のえんむすびの石があるので探してみてくださいね。

梅園は、御本殿北側の斜面。約320本の紅白のしだれ梅は、全国の梅園や神社から献上されたものです。斜面が紅梅、白梅で埋め尽くされる様子が一望でき、まさに感動もの!
毎年2月中旬から3月にかけては、「梅まつり」も開催されていますが、コロナウイルス感染拡大の影響で2021年は一部のイベントなどが中止されましたので、2022年の情報をご確認のうえ、おでかけください。


山が花々に染まる様子は圧巻です!