奈良公園の鹿は国の天然記念物に指定されています。
奈良公園に鹿がいるワケは 春日大社にあり。
春日大社は奈良公園のもっとも奥に位置しています。 JR・近鉄奈良駅からバスですぐそばまで行けますが、気候が良ければ駅から歩いていくのがおすすめです。 駅からはゆるやかな上り坂で、徒歩30分ほど。距離はありますが、国宝や世界遺産の集積地である奈良公園を通り抜けることができるので休み休みお散歩がてら歩くのにぴったりのコースです。 この奈良公園のシンボルといえばたくさんの鹿たち。 鹿がなぜ奈良公園にいるのか、その理由は春日大社の御祭神に由来します。 春日大社は平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建された神社です。 そのために分霊された御祭神は、平城京遷都に際し鹿島神宮(かしまじんぐう)から武甕槌命(たけみかづちのみこと)を御蓋山に、その後神護景雲2年(768年)に現在地に社殿を造営して香取神宮(かとりじんぐう)から経津主命(ふつぬしのみこと)を、枚岡神社(ひらおかじんじゃ)から天児屋根命(あめのこやねのみこと)・比売神(ひめがみ)の4柱の神さまの4柱の神さまをお祀りしたのがはじまりとされています。 武甕槌命は、茨城の鹿島神宮から神鹿に乗って来たと伝えられています。そのため鹿は春日大社の神使として手厚く保護され、1000頭以上の野生の鹿が生息することになりました。
夏の中元万燈籠は、毎年8月14日・15日の2日間。
回廊の最奥部、御本殿へ。
一之鳥居をくぐり、古代祭祀の場と伝わる広大な広場・飛火野を右手に見ながら進み、さ
らに二之鳥居をくぐると、まもなく大きな朱塗りの門・南門が見えてきます。 4柱の神さまを祀る御本殿は四方を朱塗りの回廊に囲まれています。回廊の入口にあたるのが南門で、高さ12mと春日大社で最大の大きさ。この回廊沿いには西側に3つの門があり、すべて国の重要文化財に指定されています。 この回廊は、春と夏の年に2回おこなわれる万燈籠の舞台としても知られています。平安末期から現代にいたるまで、さまざまな願いを込めて寄進された境内3000基の全燈籠に火が入れられる祭事で、釣燈籠からもれる明かりが回廊を照らす景色が特に人気があります。 御本殿は、回廊内の階段を上り、中門をくぐった先。回廊の最奥部に4柱の神さまそれぞれが鎮まる第一殿から第四殿までが並んでいます。 この御本殿は、まもなく見納め。というのも、まもなく60回目の「式年造替」を控えています。「式年造替」とは、社殿の修築事業のことで、創建以来ほぼ20年ごとにおこなわれてきました。平成27〜28年に御本社御本殿の建 て替えが予定されているので、御本殿に御静まりになる神さまへ参拝されるを見るなら今が行きどきかもしれません。
平安末期創建の二之鳥居。緑深い参道の先に回廊や若宮十五社が鎮座しています。撮影: 桑原英文
若宮15社めぐりで、 人生の安泰を願う。
春日大社には、御本殿以外に摂社・末社として合わせて61社がお祀りされています。 中でも人気なのが、若宮15社めぐり。 「人が生涯を送る間に遭遇するさまざまな難所をお守りくださる神々」が鎮座されており、一生をたどりながら15社を参拝することで人生の安泰を願えるそうです。 15社めぐりの受付をするのは夫婦大國社。日本で唯一、夫婦の大國様をお祀りすることから良縁や夫婦円満を願えると女性たちが熱心に参拝する様子が見られます。さらに、知恵を授けてくださる神さまや子孫繁栄、延命長寿、金運など、さまざまな御神徳が伝わる神さまを一社ずつ参拝し、受付でいただいた玉串札をおさめていきます。 最後の夫婦大國社にお札を納めたら、御守りと15社すべての朱印をいただいて終了。 受付は9時から15時まで。20分から30分ほどかかるので、時間に余裕を持っておでかけください。
どこ行く?世界遺産の神社
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「紀伊山地の霊場と参詣道」 として世界遺産に登録 |
和歌山・新宮市 |
熊野速玉大社 (くまのはやたまたいしゃ) |
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富士山を御神体とする 浅間信仰の総本宮 |
富士山静岡・富士宮市 |
富士山本宮浅間大社 (ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ) |
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