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特集 vol.318
巨石から神通力がいただける!?
山梨の秘境 石割神社へ Part-1
階段を登って山道を歩いて片道1時間。その先に待ち受ける願いをかなえる巨石の御神体・・・。知る人ぞ知るパワースポット、石割神社の参拝の様子をお届けします。

開運&神通力がいただけるパワースポット


いつかは行ってみたいと思っていたものの、なかなか踏み出せずにいたのが山梨県山中湖村にある石割神社(いしわりじんじゃ)です。
石割山の8合目に位置し、御神体は巨石。この巨石に間の狭い割れ目を通って3回巡ると運が開け、神通力もいただけるというなんとも神秘的で魅力的な神社です。巨石は天岩戸であるとも伝えられており、神話ゆかりの地としても興味が惹かれます。

数年前は知る人ぞ知るパワースポットでしたが、徐々に有名になりメディアへの露出も増えてきた様子。
これ以上グズグズしていると、秘境感ある現在の雰囲気を味わえないのでは、と重い腰を上げ、ついに石割神社へ行ってみることにしました。


東富士五湖道路山中湖ICから15分ほど。「金八第2グラウンド」「ドッグキャンプ福寿in石割」の先に参道の入口にある太鼓橋と駐車場があります。

いざ、山中湖の秘境神社へ


これまで、参拝せずにいた理由は、駐車場から徒歩1時間というアクセス難易度の高さ。しかも、最初には壁のような403段の階段があるというのです。階段を登ってさらに30分〜40分、山道を歩く必要もあります。神社からその先の山頂まで行くとすると往復3時間はかかりそうです。
軽いハイキングの装備や携行食、水分も用意し日没前に帰れるスケジュールもしっかり考えて準備万端。当日は目印にしていた太鼓橋前の駐車場に車を停め、橋を渡って鳥居をくぐるとすぐに先が見えないほどの階段が立ちはだかります。


階段の手前で狛犬がおでむかえ。階段がずーっと先まで続いています。

山中湖観光協会のサイトによると階段の所要時間は15分〜20分。しっかりと整備されて手すりもある歩きやすい階段ではあるものの、あっという間に息があがり荒い呼吸に喉が燃えるように熱くなるほど。
休み休み登りきるとひと休みできる東屋があり、そこからはなだからな坂の山道が続きます。


神社までのハイキングコースはよく整備されていますが、スニーカーより登山靴のほうが安心です。

木立のなかを進むコースは、よく整備されている上、途中に富士山が見える箇所もあり、のんびり山歩きを楽しめます。さらに進むと道の脇にしめ縄が結ばれた石が見えてきます。この石は、馬で参拝する人が馬を降りる目印であり、その昔女人禁制だった頃はここからが女性の禁足地であることを示すものだそう。


聖域のはじまりを示す大きな石。

思ってたんと違う・・・!?
天空の神社でいったい何が?


ここまでくれば、神社まではあとひと息。これまでほぼ誰も見かけず、山道を進むのは自分ひとり。サクサクという土を踏む足音と時おり「ホーホケキョ」と鳴くウグイスの歌声だけが聞こえてきます。「誰もいない山道サイコー!」と、神秘的な石割神社への期待がますます高まってきました。


富士山と山中湖ビューを楽しめるテーブル&ベンチ。「ここでコーヒー&おやつ持参で絶景カフェタイムしてみたい」と夢がふくらみます。

事前にネットで調べていたように、土留の擁壁を回り込んだ上が神社。なのですが、これまで人っ子ひとりいない道を歩いてきたはずなのに、上からは笑い声や話し声・・・。大勢の人の賑やかな声が聞こえてきます。
「まさか、宴会?」「でもこんな山の中で?」「神秘的な石割神社とのご対面のはずが・・・」と、頭のなかにいろいろな思いが錯綜します。


この擁壁のすぐ上に神社。これまでの静かな雰囲気が一転、賑やかな声が聞こえて・・・。

秘境神社でいったい何が。ライターがプチパニックに陥った顛末を次号でお伝えします!