★ペットと一緒に東京・御岳山へ 神さまの山へ1日トリップ A★

1.東京にこんなところがあったなんて!チャコと一緒に秘境・御岳山へ
2.女神さまを祀るパワースポットで良縁祈願
3.山の上に広がる宿坊ワールド
4.おいぬ様を祀る境内社を発見
5.どこ行く?神さまの山1日トリップ
6.その他、神さまの山
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■東京にこんなところがあったなんて!
チャコと一緒に秘境・御岳山へ


大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)での初めての山登りから1年。神さまの山へ行く気持ちよさにすっかり味をしめた編集部は「今年も登ろう!」と、第二弾を決行することにしました。
今回の神さまの山は、東京都青梅市に位置する御岳山。山頂には、武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)が鎮座しています。
御岳山の標高は929m。標高831mまで御岳登山鉄道のケーブルカーでアクセスができ、ケーブルカーの駅から神社までの道には、お土産物屋さんや宿坊などもあるので、お散歩気分で訪れられそうです。ケーブルカーはペットも乗車できるようなので、編集部Aの愛犬チャコも一緒におでかけすることにしました。



ケーブルカー内にペットエリアが。ペット運賃は往復240円。

関東一という平均勾配は22度。直立した山肌を登るのはなかなかスリリング。

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■女神さまを祀るパワースポットで良縁祈願

当日は空がくっきり青く見えるほどの快晴。景色を楽しみながら6分間のケーブルカーの旅を楽しんだら、あっという間に標高831mへ到着しました。
ケーブルカーの駅から神社までの所要時間は徒歩25分。今回は少し寄り道して産安社(うぶやすしゃ)を参拝してから武蔵御嶽神社に向かうことに。
産安社に祀られているのは、木花咲耶比売命(このはなさくやひめのみこと)を始めとする3柱の女神さま。御神徳は、子宝、安産祈願、良縁と、女神さまが女性の願いを叶えてくれる神社のようです。見晴らしのよい小さな社のすぐ横には、幹をさわりながら夫婦杉の間を通ると良縁に恵まれるという夫婦杉や、子授檜、安産杉がすっくと立っていました。



ペットの顔はめを発見。後ろで支えるのが結構大変でした。

産安社前の夫婦杉。女性は右側の男杉を左手でさわりながら木の間をくぐると良縁がかなうといわれています。

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■山の上に広がる宿坊ワールド

産安社を後にして武蔵御嶽神社へ向かうと、板塀が続く道の先に、立派な門構えの家々が見えてきました。見ると看板がでていて宿泊できるようす。山の上にとつぜん現れた宿坊街は、細い道に石積みの壁、歴史ある建物が点在し、東京にいるのを忘れさせてくれるのどかな風景。気づくとケータイのカメラでたくさんシャッターを切っていました。
武蔵御嶽神社周辺にある宿坊は24軒。宿坊のご主人は、全員武蔵御嶽神社の神職でもあり、交代で神社に出社しているそうです。「神職のご主人がいる宿坊なんて、それだけでありがたい気持ちになれそう。次は宿泊してみたい」と心に留めながら、さらに先へ。
土産店が連なる短い通りの先に鳥居が登場しました。



立派な門を構える宿坊。趣のある建物に宿泊できそうです。

宿坊街と土産店の間にある神代欅はごつごつコブだらけの巨木。ヤマトタケル東征のころからこの地を見守ってきたといわれています。

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■おいぬ様を祀る境内社を発見

武蔵御嶽神社の社伝による創建は崇神天皇7年(紀元前91年)。とても古い歴史を持ち、昔から霊山として信仰を集め関東の修験の中心として栄えてきました。江戸時代には参拝グループ“講”が組織され、江戸からも多くの人が御岳詣に訪れていたようです。
その証拠に、鳥居の先には「○○講 参拝100年記念」というような文字が刻まれた記念碑がところ狭しと並んでいます。昔から現在まで多くの人に信仰され大切にされている神社だとわかり、なんだかうれしくなりました。
さらに階段と坂道を登り、ようやく拝殿前に到着。振り向くと都心方向へ一気に視界が広がる、すばらしい眺望が待っていました。
ひと息ついてから参拝をすませ、御朱印を受け取りに行くと犬専用の形代を発見。どうやら武蔵御嶽神社には、山中で迷った日本武尊(やまとたける)を救ったニホンオオカミを神格化した犬神様が祀られているようです。そのためにケーブルカーも犬歓迎だったのだと納得しました。せっかくなので、チャコのために拝殿の裏にあるおいぬ様の神社、大口真神社へも参拝。「おいぬ」は「老いぬ」に通じることから、長寿の神さま、諸災除けの神さまとして知られています。
参拝の後は、長尾平という眺望広場に立ち寄ってケーブルカーへ。チャコと遊びながら、のんびりのんびり歩いて約2時間。山と神社の雰囲気がすっかり気に入った取材チームは「ほどよい山歩きで気持ちよかったね」「また来たいね」を何回も繰り返しつぶやきながら、御岳山をあとにしました。



手水舎には犬用の桶が。水嫌いのチャコは迷惑そう。

拝殿は入母屋造り、本殿は神明造りでどちらも見応えがありました。

犬形代で執拗に頭をなでられるチャコ。「余計なお世話だワン」

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■どこ行く?神さまの山1日トリップ

◆津軽全土から信仰を集める
「お岩木さま」
青森・弘前市
岩木山神社(いわきさんじんじゃ)

◆霊峰・二荒山を祀る
日光の氏神さま
栃木・日光市
日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)

◆男体山頂に筑波男大神を、
女体山頂に筑波女大神を祀る
茨城・つくば市
筑波山神社(つくばさんじんじゃ)

◆日本一の山が御神体
山頂には挙式もできる奧宮が
静岡・富士宮市
富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)

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■その他、神さまの山

■山形・鶴岡市/出羽三山神社・でわさんざんじんじゃ(月山、湯殿山、羽黒山)
■埼玉・秩父市/秩父神社・ちちぶじんじゃ(武甲山)
■長野・長野市/戸隠神社・とがくしじんじゃ(戸隠山)
■奈良・生駒市/往馬大社・いこまたいしゃ(生駒山)
■奈良・桜井市/大神神社・おおみわじんじゃ(三輪山)
■石川・白山市/白山比め神社・しらやまひめじんじゃ(白山)
■愛媛・西条市/石鎚神社・いしづちじんじゃ(石鎚山)

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