「ザ・ノース・フェイス ヘリーハンセン鎌倉店」。デザインコンシャスなウェアがそろっていました。 THE NORTH FACE HELLY HANSEN 鎌倉店 神奈川県鎌倉市小町1-9-4 松風堂ビル 1F TEL:0467-61-3811 営業時間:11:00〜20:00
日本には山の神さまがいっぱい
往年のアメリカドラマ『刑事コロンボ』では「ウチのかみさんがね〜」という台詞がおなじみですが、「かみさん」の語源は一説によると「山の神さま」。 その心は、恵みを与えてくれるけれど、怒らせると怖いといったところでしょうか。 日本には、山の神さまが奥さんと同意語になってしまうくらい、はるか昔から山への信仰が根付いています。神社へ訪れるだけで神聖な空気を感じられるのに、聖なる山へ登ったら・・・。期待を抱いて、参拝登山にチャレンジすることにしました。 とはいっても、登山の「と」の字も知らない編集部。「エキスパートに話しを聴くしかない」ということで、アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイスヘリーハンセン鎌倉店」に伺ってお話を聞くことにしました。 初心者でも挫折せず登ることができそうな、歩く時間3時間まで、標高が1000mほどの山に登りたいとお話してみると「その程度の山で登山道がしっかりしているところなら、登山靴がなければグリップがしっかり効くスニーカーでも大丈夫。持ち物は、水とエネルギーを補給できる食べ物、レインウェアを持って行けばOKです」とのこと。登山というと自分より大きい20kgくらいのバックパックを背負うものだと思っていたので、ちょっと安心。さらに「より快適に登山するなら汗が乾きやすい化繊のウェアがあるといいですよ」と教えてくれました。 ちなみに、店内には女ゴコロをくすぐるウェアがいっぱい。かわいいウェアなら山登りがもっと楽しくなりそうということで、ウェアもそろえて準備万端で出発日を待つことに。
丸いライトと赤い車体がかわいい、レトロなデザインのケーブルカー。
下社手前には、「無事かえる」の置物が。
江戸っ子にも人気だった大山詣へ
参拝登山の目的地は、神奈川県にある大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)。 江戸時代に江ノ島詣でと並び人気があり、歌川国芳の「相模国大住郡雨降大山全図」には、山のふもとから頂上まで、たくさんの人が列をなして大山に登るようすが描かれています。 神田明神をお参りしてから赤坂、三軒茶屋を経て大山街道(現国道246号)を通るのが、江戸からの参拝ルート。スタッフも、国道246号を通り都内から一路大山へ。 駐車場で車を停めて、参道を歩いていくと名物の駒を置くおみやげ屋さんや、豆腐料理屋さんが建ち並んでいました。ゆっくり見たい気持ちを抑えて、始発の9時のケーブルカーに乗車。 終点で下車すると既に良い見晴らしが広がっていました。下社は標高700m、本社のある山頂は1251mなので、500mほど登ることになります。500mを登るのがどんなものなのかさっぱり想像がつきませんが、下社で「無事に帰れますように」としっかりお願いして、登山道に向かいました。
赤い社殿の下社。創立は、今から2200余年以前と伝えられています。
20丁目の富士見台。同じ高さに富士山があるように見えました。
山頂から見た最高のパノラマ。エレベーターで登ったビルの上から見る景色とは、さすがに味わいが違います。
ご褒美は頂上からの絶景!
大山は地元の小学生が遠足で登る山だそうですが、登ってみるとちょっと、いや、かなりハード。 登り始めて15分余り、早速息があがってきたところで、巨大な2本の杉に遭遇しました。夫婦杉という看板の通り、根本が一つの2本の杉の木です。 大山には、参拝登山の目安になるように、○丁目という看板が設けられています。歌川国芳の絵にも、○丁目の看板が描かれていたので江戸時代からある目印なのでしょう。現在地の夫婦杉は8丁目。山頂は28丁目・・・。この時点でスタッフ全員が一瞬遠い目に。しかし、ここで諦めるとレポートできないと気を取り直して、登山道へ向かいます。 息があがらないペースで、ゆっくりゆっくり。ちょっと疲れたら休んでを繰り返していたら、回りを見渡す余裕もでてきました。 まず気づいたのは、木が大きすぎること。町にある木に比べて幹の太さも高さもビッグサイズで、自然の領域にいることを実感させてくれます。20丁目の富士見台に到着すると、キレイに富士山が見えるけれど、なんだか変。そう、富士山が低く見えるんです。 そして、空がどんどん近く見えてきた気がしていたら、山頂に到着! 富士山から江ノ島、相模湾まで見える絶景に、「よくがんばったね」と山の神さまにご褒美をもらった気持ちになりました。
下りのルートで出会ったご神木にあいさつ。山の主でしょうか。登山道で見た木のなかでは一番の巨木でした。
足はがくがく。でも、気分はすっきり。
大山阿夫利神社には、山の神、水の神、そして酒造の祖神ともいわれる大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)が祀られています。頂上には売店があるため、お酒の神さまのそばでビールを飲むのを密かに楽しみにしていたのですが、この日は、本社も売店もどちらもクローズ。閉じた社に一礼して、今度は見晴台のある別ルートからひと息に下山。登りよりも、下りの方が歩きづらくて膝が大笑いしていましたが、なんとか無事に麓へ下ることができました。 江戸時代の人が、江戸から徒歩で大山へたどり着き、その上に山も登ったすごさが、つくづく実感できた今回の参拝登山。 標高の低い山でも地上とはまったく景色も空気も違う上、運動不足の身への修行気分も相まって、本当に気持ちがスッキリ。ココロの余分な垢が取れた気分になりました。日常をチェンジしたくなったら神さまの山へ。また、すてきなご褒美がもらえそうな気がします。
衣装提供/株式会社ゴールドウイン http://www.goldwin.co.jp/hellyhansen/
カスタマーサービスセンター:フリーダイヤル 0120-307-560 (携帯電話からはこちら03-3481-7266)
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