今年もヒマワリの季節がやってきましたね。夏の太陽に向かって大きく咲くヒマワリの花は、日本の夏の風物詩としてすっかり定着しています。そんなヒマワリが日本に伝わったのは1660年代後半のこと。
もともと北アメリカ原産のヒマワリは、スペイン人医師ニコラス・モナルデスにより1564〜71年の間に、スペインに伝わりヨーロッパに広まりました。中国ではその半世紀後に「丈菊」という名前で『花史左編』に登場しています。
北アメリカ、ヨーロッパ、中国と長い旅路を経て日本に届いたこの花が、日本で初めて記録されたのは江戸時代の百科事典『訓蒙図彙(きんもうずい)』。この中には、「丈菊、俗に言ふ天蓋花、一名迎陽花」と記されています。「天蓋花」も「一名迎陽花」も、お日さまに向かって咲くヒマワリにぴったりのネーミングですね。
これが後に「日廻り(ヒマワリ)」として広まり、現在の「向日葵(ヒマワリ)」という呼び名に定着しました。
夏を感じさせてくれるヒマワリ畑のすぐ前に鎮座しているのが栃木県下野市の下野 星宮神社(しものほしみやじんじゃ)。
星型の御神紋を掲げる星宮神社は、大同2年(807年)創建。厄除け、方位除けなど、それぞれが背負う星をお守りする霊験あらたかな神社です。
夏になると、地元の方の協力により植えられたヒマワリが花咲き、参拝のお楽しみがアップ。8月末には個性豊かな手作りのかかしが展示される「かかし祭り」も開催されています。「かかし祭り」は、農作物への嵐除けを願う「風祭(かざまつり)」の付祭りとしておこなわれるもので、お囃子などのイベントも実施。
お日さまに向かうヒマワリにパワーももらい、星のご加護もいただける夏らしいおでかけ。ぜひ家族や友人と遊びに行ってみてくださいね。