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2023.11
秋から冬の神社さんぽ
サザンカを探しに古都鎌倉へ

冬の訪れを教えてくれるサザンカの花


日が沈むのがとても早くなってきたこの時期。秋と冬のあいだに咲くサザンカが見頃を迎えます。
七十二候では、毎年11月7日から11日が「山茶始開(つばきはじめてひらく)」とされています。「山茶」は「つばき」と読みますが、これはサザンカのこと。昔からサザンカとツバキは混同されていたようで、日本の野生種の植物に中国の書物に出てくる植物名を当てはめる際に日本のツバキに近い品種に「山茶(花)」の名前が当てられたのが、ややこしい七十二候の名称につながったと考えられています。
サザンカが咲くのは11月中旬から12月上旬。開花してから散るまでは数日ととても短いのですが、次々と花をつけるので長く花を楽しめます。


ハイキング気分で鎌倉のサザンカめぐり


日本で古くから親しまれている花だけあり、古都の風情が今も残る鎌倉にも多くのサザンカが咲きます。
おすすめは、鎌倉駅から坂を登り、葛原岡神社(くずはらおかじんじゃ)と源氏山でサザンカ鑑賞を楽しみ、化粧坂切通しを下って海蔵寺のサザンカも楽しみつつ北鎌倉駅に行くコース。2〜3時間で巡れますが、アップダウンがあるのでしっかり歩ける靴でおでかけするのがおすすめです。


葛原岡神社は、鎌倉由比ヶ浜の総鎮守。開運の神さま、学問の神さまとして信仰される日野俊基卿(ひのとしもときょう)を祀っています。
運が良ければ富士山が見えるほど、眺めが良く開放感が心地の良い神社です。12月に入れば紅葉とサザンカが競演する贅沢な景色も楽しめことも。本格的な寒さが到来する前に、潮風の届く古都のハイキングを楽しんでみませんか?