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2022.06
糺の森と甘味に癒やされる
下鴨神社とさるやの申餅

安らぎを感じに、自然いっぱいの下鴨神社へ


下鴨神社という通称で知られる賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)は、日本で5番目に世界遺産に登録された神社です。
地下鉄出町柳駅から大鳥居は徒歩2分とアクセスもよく、京都観光の定番スポット、京都市民の憩いの場としても親しまれています。
紀元前からの歴史があるこの神社には、樹齢数百年をこえる巨樹の森「糺の森」や女性を守る美麗の神さまとされる摂社・河合神社、国宝に指定されている本殿と見どころがいっぱい。
金閣寺などのほかのスポットと比べると人が少なめなので、人混みに疲れたときなどに、ゆっくり時間を取って参拝するのがおすすめです。


広さ12万4000u。原野の姿をとどめる森には3本の小川が流れ、散策するだけで癒やされます。

美しさに圧倒される楼門は高さ30m。国の重要文化財に指定されています。

元気の“気”をいただける葵祭の名物で一服


糺の森のなかには、「さるや」というお茶屋さんがあります。
こちらの名物が、申餅(さるもち)です。申餅は、京都三大祭のひとつといわれる下鴨神社の祭礼、葵祭で名物として親しまれてきたお菓子。明治時代に祭礼が制度化することにより姿を消してしまいましたが、2011年「さるや」のオープンとともに復活しました。


食べることで身体を清め、元気の気(け)をいただけるとされた申餅。ほうじ茶付きで400円。

6月からはかき氷の販売もスタート。下鴨神社にはかつて氷室があり、真夏の伝統行事、下鴨神社氷室神事で、氷を宮中に献上したり、無病息災を祈願して氷を口にしていたりしたそう。かき氷のメニュー名「鴨の氷室の氷」は、この古事にならって名付けられたもの。暑い日には、口溶けのよい氷が一服の清涼感をもたらしてくれます。


いちご、抹茶小豆、黒蜜白玉の3つの味からお好みを選んで。各830円

茶屋は、大きな木々に溶け込むように立っているので、外のベンチでいただくお茶とおやつ参拝のひとときは、控えめに言っても最高。参拝と甘味で日々の疲れを癒やしてくれます。


「さるや」があるのは、南口鳥居の前。申餅はお土産用の5個入も販売されています。