これだけは知っておきたい神社のこと・神社の情報・検索サイト 神社.com


2021.06
阿波藩主の御用菓子
滝のやき餅と徳島眉山天神社

アートな御朱印も話題の徳島眉山天神社


万葉集にも詠まれている徳島県の眉山。どの方角から見ても「眉」のような美しい形をしているこの山は、徳島市のシンボルとして愛されています。徳島駅近くにあり、市街地からのアクセスも抜群。山頂は公園として整備されており、観光に訪れる人もたくさんいます。そんな眉山の麓にあるのが、徳島眉山天神社(とくしまびざんてんじんしゃ)です。
「天神社」の名の通り、学問の神さま・菅原道真公を祀る神社ですが、女性にも人気です。境内の姫宮神社はキュートな縁結びスポット。夫婦石が祀られており、参道にはたくさんのハート形の石があります。カラフルでかわいい月替わりの御朱印も話題に。毎月参拝に訪れる人もいるそうです。


文化6年(1809年)創建と伝わる神社。菅原道真公の像の側には、なでると知恵がつくと伝わる「知恵の牛」も。
(C)写真AC カメラ狂いさん

今も変わらぬ人気を誇る、阿波藩主の御用菓子


徳島・眉山名物のスイーツといえば、「滝のやき餅」です。菊紋の型押しをして香ばしく焼かれた皮の中には、優しい甘さの自家製こし餡が入っています。
このお菓子、実は400年の歴史を持つ阿波藩主の御用菓子です。天正13年(1585年)、豊臣秀吉の腹心・蜂須賀小六の嫡男・家政が徳島城を築いた際に献上されたのがはじまりと伝わっています。当時も今も、眉山の中腹から湧く名水「錦竜水(きんりょうすい)」を使って作られています。


焼き加減や厚みも、味の重要なポイント。熟練の職人が一枚一枚ていねいに焼き上げています。

眉山麓にある和田乃屋では、今も変わらず手作りの製法で、素材本来の魅力を引き出すことにこだわって作っています。本店のカフェで味わえる「滝のやき餅」は格別。外皮はパリッと香ばしく、焼きたてならではの味を楽しめます。皮の味は、プレーン、抹茶、黒ごまの3種類。飲み物とのセットメニューもあり、参拝前後のスイーツタイムにおすすめです。


カフェのある和田乃屋本店。お土産の購入も可能です。
電話:088-652-8414
住所:徳島県徳島市眉山町大滝山5-3