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2020.07
夏を告げる清らかなグラデーション
蓮の花咲く神社へ

蓮の花は“ぽんっ”と音を立てて開くってホント?


蓮の花は、万葉集を始め、たくさんの詩歌に登場してきました。きれいな女性の比喩として登場している場合が多いのですが、中にはこんな作品も。

『蓮開く 音聞く人か 朝まだき』 正岡子規

『静けき朝 音たてて 白き蓮花のさくきぬ』石川啄木

蓮の花が開くときに“ぽんっ”と音が鳴るという説があり、これをかの有名詩人・歌人が詠んでいます。 “ぽんっ”という音がなるかはわかりませんが 、花びらが一枚一枚開く際に“ぱっ”“かさっ”という音が出ている動画は見つけることができました。もしも、花びらが一堂に開くシーンを目にすることができれば“ぽんっ”という音が聞こえるかもしれません。


(C)写真AC umiphotoさん

小田原城のお堀で蓮見物


小田原城二の丸小峰曲輪の一角にある報徳二宮神社(ほうとうにのみやじんじゃ)は、二宮金次郎こと二宮尊徳翁を祀る神社です。御祭神は、600箇所の農村復興につくした偉人。参拝ついでに境内にあるおしゃれな「きんじろうカフェ」でくつろいだり、小田原城址を見て回ることができたりと、ゆっくり時間を取って訪れたいスポットとなっています。
7月中旬から8月中旬ごろには、神社のすぐ横に流れるお堀に蓮が咲くので、さらにおすすめ。ここに咲く蓮は、千葉県検見川の落合遺跡で発掘された2000年以上前の蓮の実から発芽したもの。ピンクの美しいグラデーションは、情報や色彩にあふれる現代の暮らす私たちでも圧倒される美しさを放っています。
アクセスは、公園の南入口からが便利。花が咲くのは早朝から昼頃。縄文の眠りから覚めて、生き生きと咲く花にパワーをもらってみませんか?