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2020.04
季節ごとに通いたくなる
出羽三山神社と出羽屋の山菜料理

死と再生をたどる、生まれ変わりの旅へ。


「三山をめぐる旅は、生まれかわりの旅」。
そんな言い伝えがある東北きっての霊山が出羽三山です。出羽三山とは、月山、羽黒山、湯殿山の3つの山のこと。それぞれの山には信仰の聖地として月山神社(がっさんじんじゃ)、出羽神社(いではじんじゃ)、湯殿山神社(ゆどのさんじんじゃ)が鎮まり、三社を合わせて出羽三山神社とされています。
三山をめぐることは、死と再生をたどる「生まれかわりの旅」ともいわれています。古くから修験道の聖地であり、江戸時代には「西のお伊勢参り、東の奥参り」と称され、全国から多くの参拝客がおとずれました。全国屈指の霊場として、参拝のための街道も整備され、茶屋や宿場が連なり大いににぎわいをみせていたようです。


月山頂上に鎮座する月山神社本宮。

四季を通じて山のものをいただく


月山をのぞむ山形県西川町にある山菜料理の出羽屋は1927年(昭和2年)、当時の三山電車の終点駅前に開いた宿から始まりました。創業当時「地元のものを地元の人が調理したいちばんおいしいものを提供する」という創業者のポリシーのもと、現在4代目が腕を振るいます。出羽屋は国内における山菜料理を確立した宿として知られ、海外の有名シェフも頻繁に訪れる名店。店主で4代目の佐藤治樹さんはこう語ります。
「当店では春は山菜、夏は川魚、秋はきのこ、冬はジビエをお出しします。古来、海のないこの地域で先人たちが生き抜くため、出羽三山という冷蔵庫から恵みをいただいてきました。その知恵を活かした料理を提供しています」。
美しい器で数々の山菜料理が楽しめるコースは4950円(税込み)〜、丸い籠に山菜が並ぶ山菜籠膳3300円(税込み)は予約不要です。出羽三山参りの際に立ち寄って、上質な田舎料理に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。


自家製の麹やオイルなど、調味料まで山形らしさにこだわったラインナップ。

出羽屋
電話番号:0237-74-2323
営業時間:11:00〜20:00
住所:山形県西川町間沢58