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2020.03
早咲きから遅咲きまで!
神社で楽しむ、桜の開花リレー

お花見を長く楽しめる京都・平野神社


華やかに咲き誇り、儚く散る桜は、日本の春を象徴する存在です。桜といえばソメイヨシノが一般的ですが、実はほかにも開花時期の異なるさまざまな品種があります。
早咲きの桜は2月から楽しめますが、遅咲きの桜には4月下旬に咲くものも。桜の名所では多品種が植えられていることも多く、リレーのように次々と花が咲き、長くお花見を楽しめる場所もあります。
桜のリレーを神社で楽しむなら、おすすめは京都市北区にある平野神社(ひらのじんじゃ)です。トップバッターの「桃桜」からアンカーの「平野突羽根桜」まで、約60種類400本もの桜があります。「魁桜」「寝覚桜」「平野妹背桜」「手弱女桜」「突羽根桜」など、神社原産の品種や希少種が多いのが特徴です。


平野神社の御神紋は桜。境内のあちこちで桜モチーフを探すのも楽しみのひとつです。

名木・珍種も多種多様
神社原産の品種も!


平野神社の早咲き桜として有名なのが、3月中旬に開花する神門手前左側の「魁(さきがけ)桜」。美しく枝垂れた白い花はフォトジェニックで、日差しを浴びるとほんのり薄紅色に色づいて見えます。神門の提灯の桜紋を背景に撮影するのも人気です。
神門手前右側には、遅咲きの八重桜「手弱女(たおやめ)桜」が。しわがある大きな花弁が外側に反っているのが特徴で、4月中旬〜下旬が見頃です。1つの花柄に薄紅色の2つの実が寄り添うようにつく「平野妹背桜」の見頃も同じ頃。境内お花見リレーのフィナーレを飾る「平野突羽根桜」は、4月下旬頃に開花します。
毎年3月下旬から4月中旬頃までは有料の茶席が設けられ、夜桜のライトアップも。京都の桜の社として、古くから親しまれています。
桜の社を訪れたらキュートな授与品もお見逃しなく。桜の香りがする「合櫻守」は、内側に願い事を書いてピンクの封筒に入れて持ち歩くお守り。紅白の桜の花びらが重なった「妹背さくら守」は寄り添って実がつく平野妹背にあやかった良縁祈願のお守りです。


京に春の到来を告げる「魁桜」は、平野神社発祥の品種のひとつ。