静岡市の代表的な神社といえば、「おせんげんさん」と親しまれている静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)です。
近くには駿府城公園があり、徳川家康ゆかりの神社としても知られています。実は「静岡浅間神社」という神社はなく、境内にある神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の三社の総称となっています。
もっとも古い神部神社の創建は約2100年前で駿府国最古。平安時代には駿府国総社となり、以来武将や国司から篤い崇敬を受けてきました。
参拝時に目を見張るのが、総漆塗り極彩色の豪壮可憐な社殿群。精緻な彫刻が施された社殿が、東京ドームに匹敵する約13,600坪にもおよぶ境内に26棟が点在しています。
最寄りの静岡駅からはバスでアクセスできますが、約2kmの距離なので参道グルメを楽しみつつ散歩しながら駅に戻るのもおすすめです。駅に向かう静岡浅間通りで、行列するほど人気なのが河内屋のどら焼き。数に限りがあるため購入は1人5個まで。
目の前で焼いているどら焼きをその場で頬張れば、口溶けのよい生地に、こちらも口溶けのよい上品な甘さのあんこがマッチして、参拝で歩いた体に染み渡ります。
ご主人いわく、北海道十勝産のなかでも上質な小豆を厳選して使用しているそう。中までしっかり火が通るよう約16時間もかけて炊き、さらに1日寝かせてからどら焼きに入れているとのこと。材料にこだわり、じっくり丁寧に手間暇をかけたどら焼きのお値段は1個140円。「安すぎでは?」という問いには「お客さんが喜んでくれるのが一番。敷居が低く、でもおいしいものを提供したい」とお話してくれました。