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2019.03
春らんまん
桜&富士山ビューの神社へ

桜の語源は
桜のように美しい女神さま


木花咲耶姫(このはなさくやひめ)という女神さまを知っていますか?
木の花が咲いたように美しい神さまだとされ、桜の語源にもなったともいわれています。
木花咲耶姫は天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫、瓊々杵尊(ににぎのみこと)が一目惚れしたほどの美貌の持ち主。瓊々杵尊が早速プロポーズをし、寝所に入ったところ、翌日には子どもを授かったため貞節を疑われることになります。
瓊々杵尊の疑いをはらすため、産屋に火を放ち炎のなかで無事に出産したと伝えられています。美しいだけでなく激しい一面も持つ女神さまだったようです。この産屋でのできごとから家庭円満・安産・子安・水徳の神さまとされています。


一面の桜の花で気分は春一色に


木花咲耶姫が祀られているのは、富士山を御神体とする浅間信仰の神社。総本社である富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)は、木花という御神名にちなみ桜がご神木とされ、境内には500本もの桜が植えられています。その他の浅間神社にも桜の木が多いことから、お花見にはうってつけの神社となっています。
なかでも新倉山浅間神社(にいくらやませんげんじんじゃ)は、富士山と桜、五重塔の景観が楽しめる、とっておきのビュースポット。海外の旅行者向けガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の表紙を飾ったこともあり、このシンボリックな日本の景色を求めて国内外から多くの人が訪れています。
絶景の展望デッキへは398段の「咲くや姫階段」を上らなければなりません。しかし、展望デッキには疲れを吹き飛ばす絶景が待っています。階段が苦手でも上る価値を十分に感じさせてくれるでしょう。
標高が高いため、開花は東京より少し遅め。東京の桜を見逃した人にもおすすめです。