カラッと晴れた5月の休日に、神社参拝と地元グルメを楽しみに、茨城県の大洗海岸へでかけてきました。
最初の目的地は、大洗磯前神社(おおあらいいそざきじんじゃ)。
神社のはじまりは、斉衡3年(856年)。里人が大己貴命(おおむなちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)より、降臨の託宣を受けたことから創建されました。延喜式神明帳では、明神大社として記されています。常陸国で明神大社は、鹿島神宮(かしまじんぐう)と大洗磯前神社の二社のみ。由緒正しい神社です。
神社があるのは、海岸の高台。坂道を駐車場側からぐんぐん登り参道の石段の上に出ると、ご褒美のような真っ青な海の絶景。参拝客のほとんどが足をとめて見入ってしまうほど海と空の青が素晴らしいコントラストを見せていました。
海を背にして楼門をくぐると、拝殿がすぐ目の前に現れます。社殿は、水戸光圀が造営をはじめ、3代綱篠の享保15年(1730)に再興されたもの。江戸初期の神社として県の文化財に指定されています。
参拝後は、お目当てのシーフードレストラン メヒコ大洗店へ。神社からの行き方は簡単。石段を海へ向かってまっすぐ降りて、海岸沿いの道を左へ。徒歩10分ほどの距離です。今回はせっかくなので、車道ではなく海岸を歩いてレストランへ向かうことにしました。
神社から海岸へ出ると、海上の岩の上に神磯の鳥居が。御祭神ご降臨の地とされている鳥居に頭を下げてから海沿いを歩くと、水戸藩が整備した松林の防砂林が見えてきます。穏やかな海と松林のあいだの海岸を歩くルートは、絶好のお散歩コース。ただし砂浜の上は歩きにくく砂が入るので、歩きやすい靴でおでかけするのがおすすめです。
海岸をしばらく歩くと見えてくるメヒコは、茨城・福島エリアでは多数の店舗を構える有名レストランチェーン。地元では誕生日などの記念日は「メヒコへ!」がお決まりになっているとも聞きます。お店に入って頼んだのは、1970年の創業以来の看板メニュー「カニピラフ」殻付きレギュラーサイズ。
殻からもくもくとカニを出し、一口食べると「おいしい!」と歓声が。名物にうまいものなしともいいますが、こちらのカニピラフはカニ風味のピラフとカニの身がマッチしてとても美味。冷凍のカニグラタンのような「なんとなくカニ風味」な味わいではなく、「カニを食べた」と満足感が得られる味わいでした。
歴史ある神社で参拝ができ、潮風を感じてお散歩してカニピラフでしめる。また近々でかけたくなる、お気に入りのコースになりそうです。