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2018.04
万葉の時代に思いを馳せながら
春日大社と万葉粥

創建1250年を迎えた春日大社。

創建1250年を迎える
春日神社の総本社


奈良にある春日大社(かすがたいしゃ)は、全国に約3000社ある春日神社の総本社。ユネスコ世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産のひとつにも数えられています。
朱塗りの社殿が、神域といわれる自然の中で輝いているのは、20年ごとの式年造替(しきねんぞうたい)により建て替えられているから。平成27年・28年、第60年次式年造替がおこなわれたばかりのため、ひときわ鮮やかです。
折しも2018 年は、創建1250年の記念の年。市内の奈良国立博物館では4月14日から特別展「国宝春日大社のすべて」が開催され、悠久の歴史を語る数々の宝物が展示されているのでこちらも注目です。
美しい社殿のほか、境内の見どころのひとつが、万葉集に詠まれた植物を数多く植栽する「萬葉植物園」。いにしえの時代を思わせる四季折々の景色を楽しむことができます。


「神さまのご加護がありますように」と願いを込めて作られる4月の万葉粥。

春日大社 春日荷茶屋
電話番号:0742-27-2718
営業時間:10:00~16:00
定休日:月曜
住所:奈良県奈良市春日野町160春日大社境内

桜の咲く時期だけ
春の万葉粥


「萬葉植物園」正面入り口横には、風流なお粥や甘味メニューが楽しめる「春日荷茶屋(かすがにないぢゃや)」があります。そこで人気なのが、万葉集にちなみ、季節の野菜などが添えられた月替わりのお粥。調味料の一部に、神さまに供えた酒や塩のお下がりを使っており、おいしくいただいて身も心も清めることができる一品です。
1月七草、2月大豆、3月菜の花に続き、4月は桜と黒米餅のお粥(1080円)。桜が咲いている時期だけの限定メニューです。ピンク色の花が浮かび、昆布出汁と白味噌で仕立てた風流な味わい。参拝や植物園散策のあとに、春を味わいに立ち寄ってみませんか?