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2016.05
傘も花咲く
アジサイ見物

本もののアジサイの
花を探して


アジサイの花に見える部分は、実は花ではなく萼(がく)だといいます。
ふつう萼とは、花の一番外側にある緑色の部分です。しかし、アジサイの萼は、なぜか花びらのように大きく美しく進化を遂げ、装飾花とも呼ばれるようになりました。
では、本物の花はどこにあるのでしょうか?
萼に近づいてよく見てみると、中央に7ミリほどの大きさの花がいくつも咲いています。中には萼をかき分けなければ見えない品種も。誰の目にも留まらないほど小さいものの、きちんと可憐な花の形をしています。これがアジサイの真花。
気象庁では梅や桜と同じように、アジサイの開花も観測していますが、萼ではなく真花で観測しています。
アジサイが花の見頃をむかえているように見えて、実は真花はキュッとつぼみを閉じていたりします。アジサイを見るときは、真花にも注目してみてください。


藤森神社 紫陽花苑
拝観料:中学生以上300円
時間:9:00~16:00

古都に咲く、
「アジサイの宮」



藤森神社(ふじもりじんじゃ)は、古都・京都のアジサイの名所の一つ。6月上旬から約1カ月にわたり開苑する二つのアジサイ苑があります。
境内を埋め尽くすように咲くアジサイは、ヤマアジサイ、ガクアジサイのような代表的な品種から、アメリカ原産のアナベルまで40種類、約3500株。
6月15日にはアジサイ祭も開催され、献花、献茶、神楽の奉納などがおこなわれます。
梅雨時のおでかけは億劫になりがちですが、アジサイは晴天よりも雨天のほうが美しく見えるもの。
しっとり濡れて華やかに咲く姿を、見物にでかけてみませんか?