秋は新蕎麦の季節。
これからの季節の神社巡りにおすすめなのが、戸隠神社(とがくしじんじゃ)と戸隠そばです。
戸隠神社は、創建二千年余の日本有数の古社であり、天岩戸伝説の残る聖地。
そして平安時代には、修験道の一大修行場として知られていました。
戸隠そばが根付いたのは、修験者たちが携行食として持ち込んだため。
江戸時代には、周辺の宿坊で、そばきりをもてなし料理として供するようになったことから知名度をあげ、出雲そば・岩手のわんこそばに加え、日本三大蕎麦のひとつに数えられるようになりました。
戸隠神社の周辺は、そば一色に染まっています。
そば店が多いのはもちろん、ラーメン店でもそばと餃子セットがあったり、そば博物館なるものまであります。
新そばの季節には、日本酒の蔵本で下げられる杉玉ならぬ、そば玉が店の前に吊されるのもここならでは。
新そばが出た目印になるので、コレを目当てに店を決めるのもよさそうです。
たくさんのそば店のなかでも有名なのが、戸隠神社中社の前にある「うずら屋」。
週末は2時間待ちも当たり前という人気店ですが、名前を書けばその場にいなくても、戻り次第優先的に入れてもらうことができるので、待ち時間に参拝することもできます。
戸隠そばの特徴である「ぼっち盛り」に盛られたそばは、香り豊かでとっても美味。
10月上旬から中旬には紅葉が見ごろを迎え、10月下旬には紅葉祭りや新そば祭りがおこなわれるので、あわせて訪れてみてはいかがでしょうか?