名園でハギを楽しむ。
万葉集でもっとも歌が詠まれている花がハギと聞くと、ちょっと意外な気がしませんか?
ハギは、日本のほぼ全域に生息している落葉低木。
昔はとても身近な野の花でしたが、里山の自然が失われてきた都心部では、見かけることが難しくなってきています。
小ぶりながら可憐なハギの花が楽しめるのが京都市左京区の平安神宮(へいあんじんぐう)の神苑です。
神苑は作庭家・7代目小川治兵衛が20年かけて作ったもの。小川治兵衛は、円山公園や山縣有朋別邸の無鄰菴など多数の名園を残した人物で、近代日本庭園の先駆者ともいわれています。
平安神宮の神苑も国の名勝に指定されている名園で、池泉回遊式庭園(ちせんしきかいゆうていえん)と呼ばれる、池を中心に園路を巡らせた形式になっています。
9月上旬に見ごろを迎えるハギが多く咲くのは、入ってすぐの南神苑と西神苑のあいだあたり。開花時期がかぶるスイレンやサルスベリの花も見られるかもしれません。