2012.04 名物は参道のかしわ餅一願成就の鹿嶋神社
高さ26mのチタン製の鳥居は、日本最大級。耐久年数は1500年! 本堂の周りの御堂廻りの道。たくさんの願掛け絵馬がかけられています。
叶えたい願いは、「御堂廻り」で願掛け
「資格試験に合格したい」「試合で勝ちたい」「片思いの彼と付き合いたい」なんて、決まった願いがあるときに参拝したいのが兵庫県・高砂市の鹿嶋神社(かしまじんじゃ)。 一願成就の神さまとして知られ、地元では「鹿嶋さん」と呼ばれて親しまれています。 社伝による創建は奈良時代。戦いの神さまである武甕槌命(たけみかつちのみこと)と経津主命(ふつぬしのみこと)が祀られています。 受験や恋愛で勝利をつかみたい人たちに人気なのが、「御堂廻り」。 願いを書いた竹の棒を歳の数だけ持って行き、本殿の周りを歳の数だけ廻り1本ずつ置いていくというしきたりです。 ホームページに「心身から一切の邪念不浄を絶ち、ひたすらに神の恩頼(みたまのふゆ)を祈るならば、霊験あらたかであると言われております。」と書いてあるように、一心に願いながら廻れば成就も近いかもしれませんね。
蒸したてをいただける名物のかしわ餅。 鹿嶋神社は桜の名所としても有名。
食べ比べも楽しい、できたてかしわ餅
鹿嶋さんの参道の名物は、かしわ餅。 参道には5軒のかしわ餅屋さんが店を出し、かしわ餅は“鹿嶋さんの参拝のお伴”として定番になっています。 鹿嶋神社のかしわ餅の由来は「姫路のお殿様が鷹狩りに来たときにおもてなしで出したのが始まり」「農家が多かったため家で作っていたかしわ餅を参道に出してみたら評判になった」「“鹿嶋(かしま)”と“かしわ”をひっかけた」など、諸説あるようです。 「姫路のお殿様の説は眉唾だけどね」と教えてくれたのは、参道の中程にある人気のかしわ餅屋さん山本商店のご主人。 山本商店のかしわ餅は、小豆から自家製で作る餡や、春に摘んだよもぎを使っているそう。 ほかの店も、それぞれの製法を持つため統一の特徴はなく、食べ比べてお気に入りを探すのがよさそうです。 ただ100円という価格と、店頭で蒸し上げ、できたてをいただけるのは、どのお店も共通。 ほんのり暖かいかしわ餅で、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。
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