2010.04 藤の花は恋の花。お花見で恋愛力をアップ!
「愛しい」と書いて、藤と解く。 そのココロは?
「婚活」が大ブームになっていますが、結婚の手前にあるのは“恋”する気持ち。婚活していてもなかなか進展しないという人は、恋愛もご無沙汰で恋する力が落ちているのかもしれません。
「いとし(愛し)と書いて藤の花」
こんな言葉をご存じでしょうか?
「いとし」を「い・十・し」と解いて、「い」を十個タテに並べて書き、「し」で「い」の間を貫くと、藤の花に見えるという絵描き遊びです。江戸時代にはポピュラーな遊びだったようで、日本舞踊や歌舞伎の演目『藤娘』の歌詞にも使われています。
『藤娘』では、藤の枝をかかげながら踊りますが、これは「愛おしい」という感情を表現したもの。そう考えると藤の花は「愛しい」が、いっぱいつまっている恋愛の花。
淡いパープルが可憐な藤の花には、パウダリーな気品のある甘い香りがあります。藤棚の下に立ち、高貴な香りを胸いっぱいに吸い込めば、恋のパワーを充電できるかもしれませんね。
亀戸天神の藤の花
恋に導く甘い香り。 体験するなら、藤の名所へ
古の時代から愛でられてきた藤の花。『藤娘』は藤の精が恋する気持ちを踊りで表現する色っぽく切ない舞ですが、そんな気持ちになれるには『藤娘』がブームになった頃からの藤の名所でのお花見がおすすめです。
東京の亀戸天神社は、江戸時代から「亀戸の藤」と称えられた藤の名所。安藤広重の錦絵にも太鼓橋と藤が描かれています。15棚1000株の藤が花開けば、境内を藤色に染め甘い香りが立ちこめます。
また、東京の國領神社と兵庫県の大歳神社には、樹齢400年以上と想定される藤の大木があり空を覆い尽くすような見事な藤の花が観賞できます。
一説によると、恋に落ちるのは感情のアップダウンが激しくなっているときだとか。藤の花の甘い香りと美しさに感動して、この春はハッピーな恋に目覚める季節にステップアップしましょう。
藤の咲く神社
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