ヨーロッパにて品種改良されたキク
ガーデニングの国でも愛される ジャパンカルチャー
パスポートの表紙から皇室の御紋まで、日本人と切っても切れない関係があるキクの花。ヨーロッパでもその美しさは認められていて、幕末から輸出が始まったキクの花はベルギーやイギリスのフローリストたちに多大な影響を与えてきました。現在でも和ブームの度に、出荷量が増えたり、品種改良されたヨーロッパテイストのキクが生み出されたりしています。
日本ではちょっぴり渋めの印象があるキクですが、渋いイメージを忘れて見てみれば新たな魅力に気づけるはず。そんなキクの魅力に触れられるのが、神社で開催されることが多い「菊まつり」や「菊花展」と呼ばれるキクの観賞イベントです。
管物
神社の「菊まつり」で キクの魅力を再発見
キクの観賞イベントで見られるのは鉢で栽培された「観賞菊」と呼ばれるもの。観賞菊は、江戸時代から数百年の時を経てその美しさを競われてきました。膨大な時間と手間、そして愛情をたっぷりかけて育てられたキクの姿は、まさにアート! 例えば“管物”と呼ばれる観賞菊は、数百枚の糸のような花びらが一斉に美しいカーブを描きます。大輪の花をのぞき込めば、ミニマルに展開される繊細な美しさにため息が出てしまいそうです。
大輪の花が多いため、アップで写真に撮りやすく絵になるカットも簡単。日本らしい落ち着いたカラーも、深まりゆく秋に似合う、ほんのり幸せな気持ちをプレゼントしてくれるはず。秋の休日は、カメラ片手に「菊まつり」。新しい女子の楽しみにいかがでしょう?
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