1. 【福岡・太宰府市/竈門神社】
参道が紅葉のトンネルに!ライトアップも開催
2. 【鹿児島・霧島市/霧島神宮】
紅葉ドライブで訪れたい南九州最大の神社
3. 【福岡・添田町/英彦山神宮】
眼下に広がる紅葉の大パノラマ
九州の紅葉名所として最初におすすめしたいのが、福岡県太宰府市の竈門神社(かまどじんじゃ)。
古くから神宿る山として崇められてきた宝満山の麓に鎮まっています。
紅葉の見頃は例年11月中旬から下旬。
イチョウやカエデなど300本の落葉樹が色づく様子は、まさに紅葉の共演! 特に見応えがあるのが、紅葉参道と呼ばれる石段沿い。色づいた木々がアーチのようになる様子は、思わず写真を撮りたくなる美しさです。
お守り授与所の裏にある展望舞台からは、境内の紅葉とその先に広がる大宰府の街を一望することができます。実はこの展望舞台には世界的プロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン氏によるチェアもあるとってもステキなスポット。
さらに、11月中旬から下旬にかけては紅葉ライトアップも行われています。縁結びのご利益でも人気があるため、夜の紅葉デートなんてロマンチックなプランにもおすすめです。
ぜひドライブがてら訪れてほしいのが、鹿児島県の霧島神宮(きりしまじんぐう)。
天孫降臨神話の主人公、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祀り、南九州最大の神社としても知られています。2022年2月9日には、本殿、幣殿、拝殿が国宝に指定され、ますます注目が集まっています。
こちらの神社は、境内もその周辺も紅葉の絶景スポットがいっぱい。まずは、大鳥居手前の県道沿いの紅葉。さらに、道の駅神話の里公園からは錦江湾や桜島の大パノラマと紅葉のコラボが一望に。ほかにも新川渓谷や横川のけやきなど、点在する紅葉名所を巡ることができます。
もちろん境内にも、鮮やかな紅葉が目白押し。第一鳥居と第二鳥居のあいだの紅葉が見事なので、第一鳥居のそばに車を停め、見事な紅葉の参道を進みましょう。本殿手前の石段は、大きなモミジが覆いかぶさるようにせり出して、真っ赤に染まる時季は眼を見張るような美しさ。
石段の奥にある朱色の鳥居と紅葉のコラボも素晴らしく、絶好の写真スポットになっています。
その先には壮麗な社殿が構えられており、神聖な空気に背筋が伸びるような気分で参拝できるでしょう。
霧島神宮とその周辺の紅葉の見頃は11月中旬から12月上旬。遅めなので、今からおでかけプランを立てても十分間に合います。
福岡と大分にまたがる英彦山は、平安時代から続く神仏習合の地。中世には3800もの坊があったとされ、出羽三山(山形)、大峰山(奈良)と並ぶ日本三大修験道の地ひとつとされてきました。
この霊山にある福岡県唯一の「神宮」が英彦山神宮(ひこさんじんぐう)です。
標高1199mの山の頂上には御本社(上宮)が、その下に中津宮、下津宮、奉幣殿があります。ほかにも複数の摂社、末社が山中に点在し、ここが信仰の地であることを感じさせてくれます。
山全体に多くの落葉樹があるため、頂上から麓まで長期間にわたって楽しめるのが英彦山の紅葉狩り。紅葉は11月上旬に頂上から始まり徐々に麓へと広がっていきます。
まず足を運んでみたい奉幣殿へのアクセスは、スロープカーまたは徒歩の二択。スロープカーなら15 分、徒歩なら30分ほどで到着します。入り口にある銅鳥居(かねのとりい)から奉幣殿までの参道でもスロープカーからも紅葉が楽しめるので、往路と復路でアクセス方法を変えるのがよいでしょう。
奉幣殿は、元和2年(1616年)に建てられた桃山建築様式が美しい壮麗な神社建築。
奉幣殿で御祭神の天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)にご挨拶したら少し先にある下津宮まで上がってみましょう。目に飛び込んでくるのはイチョウの巨木。黄金色に輝く様子は圧巻です。さらに先の山頂の御本社への参道は本格的な山道なので、御本社を目指すなら事前に登山装備と計画を立てておく必要があります。
往復3時間ほどのハイキングになりますが、訪れる価値あり!色づく山々が連なる山頂の景色もぜひ楽しんでください。