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特集 vol.299
初穂料から素朴なギモンまで
七五三のお参りQ&A
初めての七五三は、わからないことがいっぱい。今さら人に聞けない七五三のキホンを、先輩パパ・ママから集めた成功談・失敗談も交えながらご紹介します。

ご祈祷を受けずに撮影だけですますのはあり?


成長の記念になるようにと、スタジオで撮影にはついつい気合が入るのが七五三。でも、参拝せずに撮影だけではちょっともったいないかもしれません。
そもそも七五三は、子どもが無事に成長することを祈願し、その年齢まで育ったことをお祝いする儀式。
七五三が庶民に広まった江戸時代は、乳幼児の死亡率が高く子どもを無事に育てることは難しかったという背景がありますが、今も昔も、わが子が無事に成長することを願わない親はいないはず。
「三歳の七五三で、ちゃんと座っていられるか、騒ぎ出したりしないか心配だったけれどきちんとできた姿に感動した」という人も。子どもの成長を感じられる貴重な機会にもなるようです。




どこの神社でお参りするのがよい?


地域の守り神である氏神さま、お宮参りをした神社、有名な神社など選択肢はいろいろありますが、ここでなければダメという決まりはありません。
ただし、「遠方の大きな神社を選んだら、慣れない着物の移動で疲れ、長い参道の玉砂利を歩くのに疲れ、くたくたになった」という声も。
疲れきって子どもがぐずってしまうと写真撮影もままならない上、辛い思い出になってしまうため、近場の神社を選ぶのがスムーズなようです。




数え歳と満年齢、どちらですべき?


地域の風習や参拝する神社の方針によりどちらかが決まっていることもありますが、そうでなければ特にどちらでも問題はありません。
ただし、3歳の七五三を数え年で行うと、イヤイヤ期の真っ只中になる可能性が。数え年だった2歳8カ月で七五三をしてみたところ「いざ当日になったら着物を嫌がって泣いてしまった」という人も。
また、トイレ頻度は幼いほど高くなるので「何度もトイレに行きたがり、その度に着物が着崩れるので着付け直す、それを子どもが嫌がり、嫌がる子どもを怒ってしまうという地獄の無限ループ」という体験談も聞きました。
笑顔で当日を終えるためには、より成長している満年齢のほうがよさそうです。




初穂料はいくら包むのが正解?


七五三のご祈祷で「金○千円より」というように、初穂料が明示されているところもありますが、困るのは「お気持ちでお納めください」と言われる場合。
そもそも「金○千円より」の「より」って何?と思われる方も多いかもしれません。
「初穂料」は、七五三やお宮参りなどおめでたいご祈祷の際に神さまに対して捧げるもの。「お金を支払うことで受けるサービス」ではないため、最低金額だけ明示されていたり、金額自体が知らされなかったりすることあるのです。
金額がわからない場合は、相場の5千円〜1万円を包むのが良いでしょう。
ちなみに、「お札のまま渡せばよいと思っていたが、直前で母にきちんと但し書きを書いた封筒で渡すものだとたしなめられた。ご祈祷の受付ではみなさん封筒に入れていたので恥をかかずにすみました!」という体験を語ってくださった方もいました。初穂料をお納めする際は、失礼のないようご注意を。




11月以外の時季に参拝するのはNG?


七五三の日は11月15日ですが、実はこの日に参拝しなければいけないという決まりはありません。
特にコロナウィルスの流行以降は、混雑しないように日にちが分散することを歓迎する神社が増えています。一方で「混雑を避けようと9月上旬に七五三をしたら残暑で着物が熱くて子どもがかわいそうだった」「10月上旬で予約を入れていたら台風が直撃」という声もありました。暑い時季、寒い時季、台風シーズンなどはできるだけ避けるのが良さそうです。




あったほうがよい持ち物は?


これについては、パパ・ママから多数のおすすめグッズを教えていただきました。
「私も子どもも、草履で足が痛くてつらすぎた。痛みで写真撮影にも集中できず・・・。大人も子どもも歩きやすい靴は必須です!」
「ポンチョタイプのレインウェア。傘を持参したけれど風が強くて着物がビショビショに。ポンチョを着せているほかの家族を見て”なるほど”と思った」
「ぐずり対策に子どもが好きなチョコやクッキーを持っていったら着物が汚れた。おやつは手が汚れないグミなどがおすすめ」
「ヘアピン。セットした髪がくずれたときにすぐに直せてよかった」
「貼るカイロ。思いがけず寒くなったけれど普段着ているダウンジャケットは着物の袖が通らず、貼るカイロがあって助かった」。
慣れない着物や髪型、天気や子どもの機嫌と、未知数な要素がたくさんありますが事前準備を万端にすれば、笑顔で晴れの日を迎えられそうですね。