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特集 vol.283
持っていると気分がアガる!
京都・奈良のキュート&オシャレなお守り
古都ならではの情緒があり、神社巡りも楽しい京都・奈良。参拝時にはお守りにもぜひ注目を。いつも持ち歩きたくなるステキなものが目白押しです。

【京都・京都市上京区/晴明神社】
「みずかがみ守」は集中力up効果大で人気


平安時代の陰陽師・安倍晴明公。小説や漫画、映画などの影響もあり、現在もファンがたくさんいます。生前の晴明公は、さまざまな伝説の残る一条戻橋付近に住んでいたと伝えられています。その屋敷跡に建てられたのが晴明神社(せいめいじんじゃ)です。
陰陽道というと呪術や占いのイメージがありますが、晴明公の活躍を支えたのは豊富な天文知識と緻密な観測。いにしえの天文学の大家(たいか)なのです。
神社の一の鳥居の額には、社紋である晴明桔梗が掲げられています。五芒星ともいわれるこの星の形のマークは、晴明公が陰陽道に用いていた祈祷呪符のひとつだそうです。晴明桔梗は、神社の至る所で見られます。そのひとつが、晴明公の念力によって水が湧き出たとされる晴明井です。この晴明井をモチーフに作られたお守りが「みずかがみ守」。集中力向上の御神徳をいただけると評判です。晴明桔梗は魔除けのシンボルともされているので、災除けを願う人にもおすすめです。


一の鳥居に掲げられた社紋の額。社紋を掲げている神社はめずらしいそうです。

湧き出す水は飲用もOK。病気平癒の御利益があると伝わるそうです。水の出る方角は恵方を向いており、毎年立春にその向きが変わります。

ユニセックスなデザインのペンダント型。緊張しやすい人には、心を落ち着ける効果も期待できます。
写真提供:晴明神社

【京都・京都市中京区/錦天満宮】
2匹の蝶々がモチーフの「なかよしおまもり」


京の台所とも呼ばれている錦市場は、京都を代表する繁華街のひとつです。東の端には錦天満宮(にしきてんまんぐう)があります。社名の通り学問の神さま・菅原道真公を祀る神社で、創建には道真公の生家とされる菅原院が深く関わっています。その後長い歴史を経て、豊臣秀吉の都市計画で現在の場所へ。現在は繁華街唯一の鎮守社として「錦の天神さん」の愛称で親しまれ、商売繁盛のご利益もいただけると評判です。一の鳥居の両端はビルを突き抜けており、そのめずらしさでも有名に。境内には良質な「錦の水」が湧き出ており、早朝から多くの人が水汲みに訪れています。
そんな錦天満宮には、女子人気の高いキュートなお守りがあります。寄り添って飛ぶ2匹の蝶々がモチーフで、縁結びのご利益があるそう。恋する乙女はもちろん、あらゆる人間関係の縁を結びたい人に人気で、友人とお揃いで持つ人や、ビジネスの御縁を求めて授かる人も多いようです。


テレビ番組等で何度も紹介されている、鳥居両端がビル内を突き抜けている『一の鳥居』。

形はもちろん、カラーもかわいい!修学旅行で訪れた学生にも人気です。

【京都・京都市東山区/若宮八幡宮社】
実用的!コンパクト鏡の「美の鏡御守」


京都を代表する伝統工芸・清水焼。その発祥の地・五条坂に鎮座するのが若宮八幡宮社(わかみやはちまんぐうしゃ)です。御祭神は美しく強かったと伝わる神功皇后。妊娠中に軍を率いてその後無事出産したという逸話も残されており、美貌の神さま、安産の神さまとして親しまれています。
美しさだけでなく強さも持ち合わせていたことから、外見のみならず内面の美しさも求める人々にも人気です。それだけに、美を願う人々のための授与品が豊富に用意されています。
なかでも一風変わっているのが「美の鏡御守」。鏡を見ることで、内外両面から美を磨けるということから、コンパクト鏡そのものをお守りとして授与しています。いつも笑みを絶やさぬようにこの鏡をのぞいてチェックすることで、心も外見も輝いてくるそう。実用面もバッチリで、毎日持ち歩きたくなるお守りです。


前室付き流造の本殿。おとなりの滋賀に多く見られる形式で、京都ではめずらしいそうです。

こちらがコンパクト鏡のお守り「美の鏡御守」。カラーは上品なパステルピンクです。八幡神の使いである鳩が描かれています。

【奈良・吉野町/吉野神宮】
日本古来のハート形で魔除け・招福!「猪目守」


社寺などでハート形の装飾を目にしたことはありませんか?これは猪目(いのめ)という模様です。「魔を祓い、福を招く」といわれ、古くから神社建築のほか刀剣の模様などにも使用されてきました。そんな“日本古来のハート形”のパワーをいただけるお守りがあります。奈良県吉野山の麓にある吉野神宮(よしのじんぐう)の「猪目守」です。
このお守りはなんと神職・巫女の方々が心を込めてひとつひとつ手作りしているものだそう。シーズンにあわせたアレンジがあるところも魅力で、コレクター心をくすぐります。
水引で手作りされているお守りには、ほかに「御朱印留飾り守」も。「梅」と「うさぎ」の2種類がありますが、めずらしい「うさぎ」の御朱印留はとびきりキュートです。


近鉄吉野神宮駅から徒歩で約20分。神門と社殿は京都を向くように一直線に建てられており、幣殿正面には猪目模様が施されています。

左は涼やかな色使いの「紫陽花の猪目守」。シーズンにより配色も雰囲気もガラリと変わります。
右はキュートなうさぎの御朱印留飾り守。こちらも時期によってカラーバリエーションはさまざまです。

【奈良・桜井市/大神神社】
プニプニ触感の「源氣うさぎ守」に願いを託す


奈良県三輪山は、日本最古の神社といわれる大神神社(おおみわじんじゃ)の御神体です。御祭神は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)で、同一神とされる大国主神(おおくにぬしのかみ)には『因幡の白兎』の神話があります。さらに例祭「大神祭」が始まったのは崇神天皇8年卯の日と伝わっており、なにかとうさぎとの関わりが深い神社です。
そんな大神神社の授与所には、かわいいうさぎのお守りもたくさんあります。なかでも人気なのが、プニプニとした柔らかい触り心地がクセになる「源氣うさぎ守」。お守りをいただいたら、握りながら大神神社の鎮魂詞「幸魂(さきみたま)、奇魂(くしみたま)、守給(まもりたまへ)、幸給(さきはへたまへ)」を3回唱えてお祈りすると願いが叶うと評判です。箱が台座になるデザインなので、お願い事をした後は台座にのせて、いつも目に入るところにお祀りしても。癒し効果抜群のお守りです。


三輪山そのものが御神体のため本殿はありません。こちらの拝殿を通して祈りを捧げます。

手の中でそっと握りながらお祈りをする、かわいいお守り。ほんわかした表情とプニプニ触感で、心にパワーチャージを。