1. 【東京・台東区/上野東照宮】
上野の「お狸さま」に必勝祈願
2. 【千葉・野田市/櫻木神社】
サクラサク!桜の花あふれる神社
3. 【宮城・石巻市/釣石神社】
落ちそうで落ちない石にあやかる
4. 【長野・上田市/眞田神社】
不落の城「上田城」の御加護をいただける!?
5. 【大阪・大阪市天王寺区/堀越神社】
一生に一度の願いを託す「ひと夢祈願」
6. まだある!合格祈願で人気の神社
都内で強力な開運パワーにあやかりたいなら、上野公園内にある上野東照宮(うえのとうしょうぐう)がおすすめです。
上野東照宮の御祭神は、徳川家康公。家康公の孫である家光公によって建て替えられた社殿は、驚くべきことに関東大震災や第二次世界大戦でも消失を免れて現存しているのだとか。困難を切り抜ける強運を持つと評判の神社でもあります。
さすが徳川家といいたくなる輝く社殿に目を奪われがちですが、強力な開運パワーがあると話題なのは、隣にひっそりとたたずむ境内社、栄誉権現社(えいよごんげんしゃ)です。
パワーのゆえんとされるのは、御狸様こと「永栄権現」。御神体の霊力はとてもパワフル。江戸時代には大奥を始め、大名、旗本、諸国など安置された場所の先々に不幸をもたらしていたそうです。ところが、上野東照宮に寄贈されてからはピタリと災いをもたらさなくなったと伝えられています。現在では、「狸=他抜き」の強運をもたらしてくれるとして、受験・就職・必勝の神さまとして信仰される存在に。ここ一番の大勝負に出る前に参拝する人々がたくさんいます。もちろん受験生にも人気。絵馬のほか、他抜守や勝守などのお守りも授与していただけます。
櫻木神社(さくらぎじんじゃ)は、平安時代創建の由緒ある神社です。桜の名所として知られる境内には、春だけでなく秋や冬に咲く品種もあり、常春のよう。開花した桜を見られる期間が長いことから、「サクラサク」を願う受験生を始め、開運・縁結びのご利益をいただけると人気の神社です。
そんな「サクラサク」神社の社紋は、もちろん桜の花。授与品のデザインにも、桜モチーフが取り入れられたものがたくさんあります。桜形の絵馬「さくら絵馬」で合格祈願すれば、願いが叶う予感。桜の花があしらわれた合格守もぜひいただきたいところです。
境内には、学問の神さま菅原道真公が祀られる菅原神社(すがわらじんじゃ)もあります。社殿の周囲を男子は右から、女子は左からまわって一周し、正面で“合格”と3度念じて、二拝二拍手一拝の作法でお参りするのがよいそうです。たくさんの桜に囲まれて参拝すれば、合格の桜も咲きそうですね。
北上川の河口近くにある釣石神社(つりいしじんじゃ)。御祭神は天児屋根命(あめのこやねのみこと)。天の岩屋に隠れた天照大神(あまてらすおおみかみ)を誘い出すため、うっとりするような美声で祝詞を上げた神さまです。天孫降臨の際には瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)のお供として天くだり、中臣・藤原氏の祖となったとも伝わっています。子孫が栄華を極めていることから、「出世の神さま」「知恵の神さま」「学業の神さま」として信仰されています。
社名は、御神体の巨石がしめ縄で釣りあげられたように見えることに由来しています。御神体は、いまにも崖から落ちそうなほど迫り出していますが、度重なる震災でもびくともしなかったそう。そんな「落ちそうで落ちない」御神体は、受験生はもちろん業績が落ちないようにと願う会社経営者などにも人気です。
社名の由来となった「釣り上げられているように見える巨石」のほかに、下にも御神体の巨石があります。この2つの巨石は陰陽神なので、縁結びや夫婦円満、子宝などのご利益もあるそうです。「落ちない」ご利益がいただけるだけでなく、志望校と「縁を結びたい」という願いも叶えていただけそうですね。
受験生や闘病中の人のほか、勝負事を控えている人々が数多く参拝しているのが、信州の鎌倉ともいわれる上田市にある眞田神社(さなだじんじゃ)です。眞田神社は地元民の誇る名城、上田城跡内にあります。
この神社でお祀りしているのは、歴代の城主たち。中でも城を築いた真田昌幸公は稀代の策略家とも称された武将で、息子の信繁(幸村)公も知恵と勇気を兼ね備えていたと語り継がれています。そんな御祭神にちなみ、知恵と勇気を授けていただけるとして知られています。
眞田神社を参拝したら、ついでに上田城見学をするのもオススメです。真田昌幸公によって築城された平城で、上田合戦では、徳川家康率いる大軍を兵の少ない真田軍が撃退したことから、難攻不落の城といわれていました。
「落ちない城」だけに、合格祈願にはもってこいのスポット。復元された櫓門(やぐらもん)や堀・土塁などかつての名城を感じさせる見どころが満載です。抜け穴があるという伝説の残る真田井戸もあります。参拝ついでに上田城跡公園内を散策し、勉強疲れを癒してはいかがでしょうか。
人生をかけた大一番を前に参拝するのにぴったりなのが大阪の天王寺公園近くにある堀越神社(ほりこしじんじゃ)です。聖徳太子が叔父の崇峻天皇を祀って創建され、いつしか「一生に一度の願いを叶えてくれる」と伝えられるようになりました。
参拝して祈願するよりも、さらに気合いを入れて神さまにお願いしたい人は「ひと夢祈願」を受けるのがおすすめです。祈願後に授与されたお守りを肌身離さず身につけていると、願いが成就すると伝えられています。
受験生は、お守り「こけざるの梅」にも注目を。古くから申年の梅には神が宿るといわれていることから、申年の梅の木でお守りを奉製し「こけない」「転倒しない」お守りとして授与しています。
境内社の茶臼山稲荷神社(ちゃうすやまいなりじんじゃ)も忘れずに参拝したいところです。茶臼山稲荷神社商売繁盛のご利益で知られる神社で、以前は茶臼山の山頂に祀られていました。
茶臼山の山頂といえば、大坂冬の陣の際に徳川家康が本陣を置いた場所。そのご縁のためなのでしょうか。徳川家康は翌年の大坂夏の陣で、茶臼山稲荷神社の神使である白狐に危機を救われたと伝えられています。感謝した家康は、茶臼山稲荷神社を篤く信仰したそうです。それゆえ「勝負の神さま」、「起死回生の神さま」としても親しまれています。