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特集 vol.264
中国地方
七五三で参拝したい神社5選
子どもの健やかな成長を祈願し、神さまに感謝する七五三。健康や学業、勝負など子育てにご神徳のある神さまを祀る中国地方の神社を紹介します。

【岡山・岡山市 / 吉備津神社】
桃太郎ゆかりの神社で成長祈願


日本で最も有名なおとぎ話である桃太郎。吉備津神社(きびつじんじゃ)は、物語の舞台であり、桃太郎のモデルでもある大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)とその一族が祀られています。なかでも大吉備津彦命はこの地の殖産に寄与し281歳まで生きたと伝えられていることから、産業や金運、延命長寿の神さま、そして妻の百田弓矢比売(ももたゆみやひめ)は安産・育児の神さまとして崇敬されています。桃太郎のように丈夫で賢い子に育ちますように。そんな願いを聞き届けてくれそうな神社です。


360mにわたり続く廻廊は七五三の写真撮影にも人気のスポット。1425年に建てられた国宝の本殿・拝殿をはじめ、桃太郎ゆかりのスポットや学問・芸術の神さまを祀る摂末社など、境内は見どころ豊富です。
(C)写真AC ぐっちドライブさん


絵馬の絵柄にも、もちろん桃太郎の勇ましい姿が描かれています。子どもにまつわる願いを書いて奉納してみては。
(C)写真AC 孤高の虎さん


【鳥取・鳥取市 / 白兎神社】
子どもにも人気の白いうさぎの神さま


白兎海岸に面した小高い砂丘上に建つ白兎神社(はくとじんじゃ)は、神話「因幡の白うさぎ」に登場する白うさぎ=白兎神(はくとがみ)を祀った神社です。白うさぎが大国主神(おおくにぬしのみこと)と八上姫(やかみひめ)の仲をとりもったことから、縁結びにご神徳があるといわれます。男女のみならず、人間関係やすべての物事は縁があって出会うもの。ぜひいいご縁をお願いしましょう。
そのほか肌荒れや皮膚病などの病気平癒や動物医療、安産や子育て、家内安全などのご神徳もあります。うさぎがモチーフの御守りやおみくじなど、授与品もユニークでかわいいですよ。


参道にあるうさぎの石像には白い小石が積まれています。これは「結び石」といって、五縁(良縁、子宝、繁盛、飛躍、健康)の願いを込めた縁起物。鳥居や石像に載せたり、持ち帰って身に付けるといいそうですよ。社務所で授与されています。
(C)写真AC ジューリさん


太くて大きなしめ縄が存在感を放つ拝殿。大きくはありませんが確かな威厳を感じさせます。七五三のご祈祷もここで受けられますよ。
(C)写真AC サクママさん


【広島・広島市 / 広島東照宮】
家康公にあやかって子どもの強運を願うなら


JR広島駅から歩いて約8分、徳川家康公を祀る広島東照宮(ひろしまとうしょうぐう)は、1648年に創建されました。家康公といえば波乱の人生の末に天下統一を果たし、その後260年以上にわたって徳川家を繁栄に導いた人物。勝負強さにかけては歴史上随一です。この神社にはそんな家康公にあやかろうと、繁栄や強運、安産、初宮詣、健康長寿、厄除招福などを願い参拝する人が絶えません。
七五三詣で子どもの健康とともに強運を願ってみては? 境内には安産の神さまである御産稲荷社(おさんいなりしゃ)もお祀りされていますよ。


1945年の原爆により一部の建物は焼失しましたが、朱塗りの唐門とその左右に伸びる翼廊は全壊を免れ、現在は創建当時の姿に復元されています。

七五三の時期は、境内が多くの参拝者でにぎわいます。ご祈祷は予約なしで当日その場で申し込みができますよ。

【山口・防府市 / 防府天満宮】
天神さまのお膝元で碁盤の上からジャンプ!


防府天満宮(ほうふてんまんぐう)は、"天神さま”菅原道真公を祀った日本で最初の天満宮です。幼い頃から神童と呼ばれ右大臣にまで上りつめましたが、時の権力者に疎まれ左遷された道真公。太宰府へ赴く際に立ち寄ったこの地に、逝去と同時刻に光となって現れたことから904年に創建されました。
道真公は学問の神さまとして有名ですが、子どもを多く生し、子どもにまつわる詩や歌を多く残すなど子煩悩な面もありました。境内には子宝や子育てなどにまつわる摂末社なども多く、子どもの成長を祈願するのにぴったりです。


七五三のご祈願は拝殿で予約なしで受けられます。祈願後は記念品としてお守りや千歳飴などの記念品がもらえます。諸事情で参拝できない場合は、郵送での祈願も受けられます。

七五三のご祈祷後は、碁盤の上に立ち飛び降りる「碁盤の儀」が体験できます。碁盤に立つ=天下を取るという意味があり、古くから宮中で男児が行う儀式だそう。もちろん女の子もOKですよ。

【島根・出雲市 / 出雲大社】
国造りの神・だいこくさまに縁と福をお願い


“神々のふるさと”島根の代表格は、やはり出雲大社(いづもおおやしろ)。日本創生神話に登場する古社で、ご祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)。多くの女神と結ばれたくさんの子をなし、出雲王朝を繁栄させたことから、縁結びの神さまや福の神「だいこくさま」として知られます。
ご祈祷は予約なしで受けられますが、11月は全国の八百万の神々がここに集う“神在月”と重なり、観光客で混雑する可能性大。厳かに祝いたいなら、祭事・神事が行われる時期を外して参拝しましょう。


長さ13.6m、重さ5.2tの太く大きなしめ縄が壮観な神楽殿。参拝は他とは異なり、二礼・四拍手・一礼がセオリーです。

「因幡の白うさぎ」にちなみ、出雲大社の境内には50羽ものうさぎの像が建っています。参拝後、散策しながら探すのも楽しいですよ。