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特集 vol.256
いつかは行ってみたい
集合!日本一の神社G
危険すぎる神社や、かわいいうさぎがいっぱいの神社など、ユニークな“神社日本一”を集めました。

【北海道・せたな町/太田神社】
参拝するのは命がけ!?日本一危険な神社


「日本一危険な神社」として知られるのは、北海道、道南エリアにある太田神社(おおたじんじゃ)です。北海道最古の山岳霊場であり、道南五大霊場のひとつに数えられています。
何が「危険」なのかというと、参道が過酷すぎるため。登山やロッククライミングの経験がない人は参拝しない方がいいともいわれる、その道のりはどれほどのものなのでしょうか。


神社があるのは海沿いの道道740号泉沿い。左下の海沿いに小さく見える白い鳥居が登り口。右上の岩肌の中腹にある穴に本堂があります。

一番下の鳥居の前に立つと、約40度というほぼ壁のように見える急勾配の階段に3つの鳥居が見えています。下の鳥居の横には「本殿参道は、けわしい道のため(中略)途中落石の危険もありますので、充分に注意して登ってください」という、覚悟を求めるような看板が掲げられています。階段は、足を踏み外した時のことを考えるとゾッとするような急勾配の上、幅が狭く女性でも踵が乗らないサイズ・・・。


左の看板にご注目。社標には「太田山神社」とありますが、正式には「太田神社」。

さらにロープ沿いに参道が続き鉄はしごをよじ登るシーンも。鉄はしごを抜けても、急すぎてロープをつかみながらでなければ登るのが厳しいほどの勾配です。安政3年に太田神社を参拝した探検家の松浦武四郎は「『オニカミノボリ』という言葉があるが、まさしく鬼が神のように登る道」と記したそう。「鬼が神のように」という表現にはピンときませんが、段々と鬼のような表情になってきます。
その先には、鉄の橋。透けて見える橋の下ははるか彼方に地面があり、橋が落ちたら確実に命がなさそうです。最後はなんと90度というほぼ垂直な断崖絶壁にかかる鉄鎖!


鎖がさび付いているのが恐怖を倍増させます。登るのが難しいと少しでも感じたら、無理せず引き返しましょう。

無事に登りきると、素晴らしい景色を望む岩窟の中に小さな本殿が建っています。御祭神は道の神さま、導きの神さまといわれる猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)です。道中の無事を感謝・祈願したら、事故にならないよう気を抜かず慎重に下山します。
太田神社は、地元の人たちが安全の登拝できるよう手を入れ、大切にされている神社です。事故を起こすことがないよう、きちんとした登山装備とスキル、体力を身につけてから登拝することをおすすめします。


標高705mの山の中腹にひっそりと本殿が鎮座しています。

【兵庫・丹波市/柏原八幡宮】
厄神さんが降臨する、日本最古の厄除け神事


「今年は厄年だから厄払いに行かなくちゃ」なんて言葉が普通に聞かれるほど、日本人に根付いた「厄」という考え方は、平安時代にはすでに存在していたといわれています。
平安時代の厄除けの様式を今に伝えているのが、兵庫県丹波市の柏原八幡宮(かいばらはちまんぐう)です。
舒明天皇(629〜641年)の時代に、素戔鳴尊(すさのおのみこと)を祀ったのが始まりとされ、萬寿元年(1024年)に国家鎮護の社として京都の石清水八幡宮より御分霊が勧請されました。
毎年2月17日、18日に行われる厄除大祭は、「丹波柏原の厄神さん」と親しまれる神社最大の祭。町内も出店がたくさん出店し、厄除けを願う参拝客が全国から訪れるそう。山上にある厄除難逃れの釣り鐘を衝くことができたり、厄除け餅が頒布されたりと、多くの参拝客で賑わいます。


厄除けの神威を求めて、日中は多くの参拝客で賑わいます。

厄除大祭限定の御朱印も授与されています。

昼間の賑わいから一転、18日の午前0時からおこなわれる最古の厄除けといわれる「青山祭壇の儀」では、厳かな雰囲気の中で神事が執り行われます。境内のすべての明かりが消された真っ暗闇のなかに、災いをもたらす厄神が降りてくるという実に特徴的なもの。
厄神が好む赤い唐辛子や小豆、黄色いくちなしの実、橘の実などさまざまな神饌をお供えし、厄神を迎えて丁重におもてなしし、災いがないよう祈念するそう。
古来おこなわれていた「道饗祭(みちあえのまつり)」「疫神祭(えきじんさい)」を今に伝える貴重な神事とされています。


深夜におこなわれる最古の厄除神事により、悪事災難を免れ、厄難消除開運招福が授かるといわれています。

【京都・京都市左京区/岡ア神社】
かわいすぎ!日本一!?のうさぎ神社


一見普通の神社に見えるものの鳥居をくぐり参道を進むと、狛犬ならぬ狛うさぎに、提灯にもうさぎの姿が・・・。境内のあちこちでキュートなうさぎの姿が見られるのが、京都でも知る人ぞ知る岡ア神社(おかざきじんじゃ)です。


社殿の前で、狛うさぎがおでむかえ!


黒うさぎのおなかをなでると子宝に恵まれるとか。

岡ア神社は、平安京ができたときに都を守るために四方に祀られた神社の一社です。御祭神は、速素盞鳴尊(すさのをみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、三女五男八柱御子神(やはしらのみこがみ)という家族の神さま。速素盞鳴尊と奇稲田姫命がたくさんの子をもうけ子宝に恵まれたことから、子授け安産、夫婦和合、縁結びのご利益があり古くから女性たちの崇敬を集めてきました。
うさぎ神社といわれるようになったのは、神社の境内や付近に野うさぎが多く、うさぎが多産なことから。古くからうさぎは氏神さまの神使と伝えられ、大切にされてきました。



お守りもうさぎ柄入り!

参拝して楽しいのが、境内のうさぎ探し。まず目に付くのが手水舎の黒い子授けうさぎ。子授けうさぎに水を掛け、お腹をさすりながら願うと子宝・安産に恵まれるそう。
狛犬ならぬ狛うさぎに加え、本殿の前には向かって右に「縁結び招き兎」、左に「金運招き兎」が鎮座しています。さらに提灯に描かれたものやうさぎの母子像、おみくじ、お守りなどの授与品もうさぎづくしで、キュンキュンしてしまうはず。
かわいいうさぎにたくさん会えて、女性にうれしいご利益もいっぱい。混雑する京都でも、まだ穴場的な神社なのでゆっくり参拝することができます。


こちらは夫婦円満、縁結びのご利益がある狛うさぎの授与品。

まだある!日本一の神社
茨城・常陸太田市
一生に一度しか見られない!?
日本一開催間隔が長い祭
二社による「磯出大祭礼」は72年に一度しか開催されない祭。2003年に17回目を迎え次回は2075年に開催!
京都・京都市伏見区
外国人に
人気ナンバーワン
鳥居の数が日本一とされ、外国人に人気の日本の観光スポットでも連続1位を獲得。