1. 【大阪・大阪市中央区/少彦名神社】
コレラを鎮めた張り子の虎で疫病退散
2. 【岡山・倉敷市/熊野神社】
ピンポイントに効きそう!? からだ守り
3. 【神奈川・横浜市南区/横浜水天宮】
遠方でも絶対安静でも安産祈願
4. まだある! 御祈祷&お守りを郵送で受けられる神社
400年以上前から薬種業者が軒を連ね、現在も大手製薬メーカーの本社が集まる大阪市中央区の道修町(どしょうまち)。そんな薬の町で“神農さん”と呼ばれ親しまれているのが、少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)です。祀るのは、日本医薬の祖神少彦名命(すくなひこなのみこと)と中国医薬の祖神・神農炎帝(しんのうえんてい)の2柱。2つの国の医薬の神さまがいらっしゃるとは頼もしいですね。
病気平癒や健康祈願をお願いする人が多いですが、参拝に行けない場合は郵送で祈祷や御札・御守の送付を申し込むことができます。御守や絵馬に描かれた張り子の虎は、江戸時代に大阪でコレラが流行した際、張り子の虎と丸薬を神前祈願後に配ったことが始まり。それを機にコレラは鎮まったとか。病除け、厄除けにひとつ欲しくなりますね。
倉敷市にある熊野神社(くまのじんじゃ)は、8世紀に時の天皇から「日本第一」の称号を受けた歴史のある神社です。701年に修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)の弟子により創建、社殿は応仁の乱で全焼しましたが、その後6棟が再建されました。最古の第二殿は1492年造営で国の重要文化財に指定されています。
紀州熊野には、死して再生する「甦(よみがえり)」の思想があり、昔から病気平癒や健康を祈願する参拝客が絶えません。そんな参拝客に人気なのが「からだ守り」。頭や髪、目之御守、さらに循環器守、膀胱平癒、アレルギー守、シナプス御守など、部位や症状に合わせた御守がなんと51種類も。ピンポイントでお願いすれば、ご利益も高まりそうです。これらの御守はすべて公式サイトから申込できます。
妊婦さんの望みは、なんといってもおなかの赤ちゃんの健康、そして安産。安産祈願は多産でお産が軽い犬にあやかり、安定期に入った妊娠5カ月目の戌(いぬ)の日に行うのが古くからの習わしですが、体調や天候などにより参拝が難しいケースもあるのが悩ましいところです。
横浜水天宮(よこはますいてんぐう)は安産・子授けの神さまとして有名で、直接参拝はもちろんのこと、郵送での安産祈祷も受けられます。現金書留で申し込むと、ご祈祷してお祓いをした御札や御守、腹帯などの授与品が届きます。手もとに届いたら、暦を確認して戌の日に腹帯を巻いて祈願するといいですね。
授与品のなかに、5つの神呪文字を記した護符守「いつもじ」があります。陣痛が始まったらこれを指でちぎって水と一緒に飲むとお産が軽くなるという言い伝えがあります。いつ始まるかわからないので、すぐ手に取れるよう保管しておくと心強いです。