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特集 vol.239
引いて楽しい
ユニークなおみくじ特集
金運向上の神社で見つけた金色のみくじや、武将好きにたまらない真っ赤なおみくじ、御祭神の名言入りみくじなど、思わず引きたくなるおみくじのある神社をご紹介します。

【東京・豊島区/大鳥神社】
東京の隠れ金運神社で
金運をずばり占える「金みくじ」


金運向上の御利益で編集部が密かに注目しているのが、東京・雑司が谷の大鳥神社(おおとりじんじゃ)。池袋駅から徒歩15分ほど。路面電車の都電荒川線雑司が谷駅からすぐの場所に鎮座しています。線路沿いにあるため、路面電車の車窓からも神社を見ることができます。


鳥居のすぐ前は都電荒川線の線路。駅からは踏切を渡ってすぐの場所にあります。

御祭神は、日本武命(やまとたけるのみこと)、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、蛭児大神(えびすおおかみ)。倉稲魂命は、食物の神さまで商売繁盛の御利益で知られるお稲荷さんに祀られています。蛭児大神ことえびすさんもまた、商人が信仰する商売繁盛の御利益で知られています。さらに、境内の西宮神社にも雑司が谷七福神の恵比寿さんを祀っているため、トリプルで商売繁盛・金運向上の御神徳が期待できるのです。


ユニークな形のお賽銭箱は、社紋の「福包」をモチーフにしたもの。招福を願いながらお賽銭を入れて参拝しましょう。

こちらの神社で目に着くのが、拝殿脇の木に結ばれた金色に輝くおみくじ。社務所に置かれた「金みくじ」を引いてみると、なんと「大大吉」! 「ひとつだけ高価なものを身につけると思わぬ福がある」など、実践的なアドバイスがいただけました。さらに、運気の数字、色、方角などが書かれているので判断に迷うときには、おみくじに従ってみるのがよさそうです。


金運に御利益がありそうな、キラキラ光る金色のおみくじ。木に結んだ様子がキレイです。

初めて目にする「大大吉」のおみくじに興奮! いいことがありますように。

こちらの神社、もとは鬼子母神堂境内に祀られていたそう。明治の神仏分離令により現在地に鎮座したため、鬼子母神堂も神社からすぐの場所にあります。参拝後は、鬼子母神に向かいつつ、都心に残された緑の多い下町ムードの町をお散歩するのもおすすめです。


【長野・上田市/眞田神社】
見た目でアガル!
眞田神社の真っ赤な「ガチャみくじ」


城好き、戦国武将好きにおすすめしたいのが上田城の本丸跡にある眞田神社(さなだじんじゃ)。大河ドラマ『真田丸』でも注目を集めた神社です。こちらの神社には、真田家の家紋である六文銭があしらわれたガチャガチャのおみくじがあるとの情報をキャッチして、早速でかけてきました。


平成6年(1994年)に再建された東虎口櫓門。観覧料大人300円で櫓の中を見学することができます。

上田城は、信州上田のメイン観光スポット。天正11年(1583年)、真田昌幸公によって築城され、第一次・第二次上田合戦で徳川軍を二度にわたり撃退したことから難攻不落の城と称えられました。昌幸の上田城は、関ヶ原の合戦以降に幕府により破却されたため、現在残っている城は江戸時代初期の寛永年間に仙石忠政によって再建されたものが元になっています。
神社があるのは、現在のメインゲートになっている東虎口櫓門のすぐ先。平成6年(1994年)に再建された、立派な東虎口櫓門をくぐるとすぐに参道が続いています。


東虎口櫓門から神社はすぐ。迷うことはありません。

境内には真田信繁(幸村)公が身に着けたといわれる巨大な鹿角脇立朱塗兜があり、人気のフォトスポットになっています。

眞田神社の御祭神は真田氏、仙石氏、松平氏という歴代の上田城主。「智恵の神」とうたわれている神さまです。
拝殿で参拝すると社務所の横におみくじのコーナーがありました。驚くほどたくさんの種類のおみくじが並び「おみくじ通り」と名付けられています。目当ての「ガチャみくじ」は、おみくじ通りの手前で発見。カプセルの中には、おみくじに加え全6種類のおまけが入っています。何が当たるかワクワクしながら開いてみると二番目に欲しかった東虎口櫓門形のおまけをゲット。おみくじには、「眞田神社」の文字と六文銭がデザインされているので、記念に結ばずにお持ち帰りすることに。ほかにも傘型などユニークなおみくじが十数種類はあるので、いろいろ引いてみるのも楽しそうです。


おまけ付きがうれしいガチャみくじ。おまけの内容が書いていないシークレットの中身が気になります。

「大大吉」が出るとステッカーがもらえると書いてあったので期待したのですが、今回は「中吉」。また引きたくなります!

【東京・世田谷区/松陰神社】
人生に迷ったら引いてみたい!?
松陰先生の「御言葉みくじ」


目標があってもなかなか思うように進めなかったり、人生に迷ったときに引いてみたいのが、東京世田谷にある松陰神社(しょういんじんじゃ)の「御言葉みくじ」。
松陰神社は、幕末の思想家、吉田松陰先生を祀る神社です。松陰先生は、松下村塾を開き高杉晋作や久坂玄瑞、伊藤博文などそうそうたるメンバーを教え導いた人物。これらの人々を導いた松陰先生の教えは、現代人の心も動かすようで、『吉田松陰「人を動かす天才」の言葉』(知的生き方文庫)『覚悟の磨き方 跳躍 吉田松陰』(Sanctuary books)などなど、松陰先生の名言に学ぶ本が多数出版されています。そんな名言を、自分への言葉としていただけるのが御言葉みくじです。


いつ行っても境内はきれいに掃き清められていて気持ちいい!

神社は東急世田谷線松陰神社駅から徒歩3〜4分ほど。おしゃれな店と昔ながらの店が混在する商店街を抜けると、住宅街のなかに大きな鳥居が見えてきます。参道を歩いて行くと、松陰先生の銅像や、伊藤博文や山縣有朋など門下生の縁故者により奉献された石灯籠があるので、歴史好きはチェックしてみましょう。
真っ直ぐ進んだ先が拝殿。松陰先生のご偉功を感じられるような立派な社殿が建っています。


明治の元勲や崇敬者の方々によって造営された社殿。その後ろにある本殿の内陣は、神社創建時の社殿で伊藤博文、山縣有朋、井上馨など松陰先生を慕う人々によって造営されました。

「御言葉みくじ」が置いてあるのは、社務所の前。松陰先生の「松」を思い起こさせる緑色のおみくじです。おみくじは、「御言葉みくじ」と「こどもおみくじ」の2種類なので、結ばれたおみくじは、ほぼ緑色一色。


緑色が目を引く「御言葉みくじ」。

実際に引いてみると、松陰先生の言葉が解説付きで記されています。写真のおみくじは「古の徳のある人の本を読んで切磋琢磨すること、これ以上のことはない」という内容が書いてありました。最近スマホばかり見て、読書から離れていたので松陰先生に向学心を持てと、叱咤激励された気分になりました。
有名な「至誠にして動かざる者は、未だこれ有らざるなり」や「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし〜」も、あるのでしょうか。何度も参拝して引いてみたいと思うおみくじです。


思わず我が身を振り返って、ドキッとするような言葉がいただけることも。