困難を乗り越えて結ばれた夫婦の神さま素盞嗚尊(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)が鎮座しているのが、赤坂氷川神社(あかさかひかわじんじゃ)です。
二柱に加えて縁結びの神さまとして知られる大己貴命(おおなむぢのみこと 別名大国主命)も御祭神のため恋愛成就を願う女性たちがこぞって訪れるようになりました。
なかでも人気があるのが毎月1回おこなわれる良縁祈願祭「縁むすび参り」。
定員30名で電話または公式サイトからの事前予約制ですが、かなり早めに定員に達してしまうこともしばしば。実際1月21日現在で1月、2月の回はどちらも受付を終了していました。毎月1日の9時に翌月の告知がおこなわれるので、参列希望の方は忘れずチェックしてみてください。
この「縁むすび参り」の祈祷後にいただける授与品も人気です。ひとつは四合御櫛(しあわせみくし)。この櫛は、素盞嗚尊が奇稲田姫命の姿を櫛に変えて頭に挿し、八岐大蛇と戦ったという神話に由来しています。愛らしい形の櫛は持ち歩くのも楽しくなりそう。もうひとつは藍の種のお守り袋。公式サイトによると、境内神域の藍畑で「藍(=愛)の種」を収穫し巫女がお守り袋に詰め、神事にてお清めしたものだそう。良縁に恵まれるよう願いがこめられているので肌身離さず持ち歩きたいですね。
恋愛成就を願う全国の乙女たちが「一度は行きたい!」と熱い視線を向けるのが石川県の能登半島にある気多大社(けたたいしゃ)。能登國一宮であり万葉集にも記載がある由緒ある神社です。
御祭神は、前述の赤坂氷川神社にも祀られている縁結びの神さま大己貴命(おおなむちのみこと)。このことから縁結びの神社として篤い崇敬を受けるようになりました。現在では、気多大社という名前から「気」が多く集まるパワースポットとしても注目を集めています。
この気多大社で、毎月1日に開催されているのが「ついたち結び」。8時30分までに神社を訪れた先着100名が月次祭に参列できます。神楽や祝詞奏上、巫女舞、玉串奉奠など本格的な内容なので、霊験あらたかであるうえに興味深い体験にもなりそうです。
16時までは無料で縁結び祈願を受けることもできるので、8時30分に間に合わなくても訪れたいところ。
また、1年に一度8月13日・14日には「心むすび大祭」が開催されます。無料で縁結び祈願を受けられるほか、巫女衣装でのみそぎ体験も。まだ時間に余裕があるので、遠方の人も夏の旅行として計画してみてはいかがでしょうか?
九州二大天満宮の一社とされる水田天満宮(みずたてんまんぐう)。二層建ての立派な楼門や江戸時代に再建された御本殿など、境内は由緒ある神社にふさわしい佇まいですが、境内になぜかハートモチーフが散りばめられた一角が・・・。その一角こそ全国唯一の恋の神さまを祀る恋木神社です。御祭神はその名も恋命(「こいいのち」ではなく「こいのみこと」です)。
新しい神社かと思いきや、創建は水田天満宮と同時期の鎌倉時代。菅原道真公が太宰府に左遷されたのち、都の天皇・妻子を思う御心を慰めようと祀られたのが恋木神社のはじまり。恋命を祀る恋木神社は当時からめずらしく一社のみだったそうです。
現代では「良縁幸福の神さま」「恋の神さま」として親しまれており、参拝する女性が絶えない神社ですが、本気で恋をかなえたい乙女に人気なのが年に2回御祭神の縁日である3月3日と11月3日に開催される「良縁成就祭」。特別祈願を受けられるだけでなく「縁(ゆかり)のいと守」の授与や恋木饅頭、あめゆ(生姜湯)の無料接待もあります。「縁のいと守」は、お祓いで使う大麻を糸で編み込んだもの。身近なものに結びつけると良縁を授かるそうです。申込は当日の10時45分まで。