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特集 vol.197
招福初詣レポート
神戸三社参り
2018年のお正月は、神戸へでかけてみませんか?神戸に鎮座する代表的な神社を巡りながら、神戸の街も探索。三社三様の町並みが楽しめます。

新幹線で東京からあっという間に新神戸駅に到着。いざ、三社参りへ。

神戸三社参りの魅力は
三社三様!


神戸を代表的する生田神社(いくたじんじゃ)・湊川神社(みなとがわじんじゃ)・長田神社(ながたじんじゃ)を巡る「神戸三社参り」。神戸周辺では、初詣の定番コースとして知られています。
三社は、海に平行して6kmほどの距離にほぼ一直線に並んでいます。車はもちろん、電車でも、徒歩でも1日で手軽に巡れるのがうれしいところ。それぞれ神戸の違った側面を見られるエリアに建つので、町並みと一緒に神戸歩きを楽しむこともできます。
取材時には、神戸一の繁華街三宮にある生田神社から、神戸駅のそばに位置する湊川神社へ行き、下町の雰囲気がただよう長田神社で締める、東から西へ向かうコースで三社を参拝してきました。



神戸ナンバー1の初詣参拝者数をほこる神社だけあり、正月明けでもたくさんの人が参拝に訪れていました。

神戸大空襲で焼けただれたものの甦った楠の御神木。再生・再起・合格の象徴として信仰されています。

1社目は、
ご縁結びの生田さん


最初に訪れた生田神社は、神戸の初詣ランキングで毎年1位に輝いている神社。
神戸の縁結びの神社として人気が高いため、デートにもおすすめです。
御祭神は稚日女尊(わかるひめのみこと)。伊勢神宮内宮に祀られる天照大神(あまてらすおおみかみ)の和魂(にぎみたま)あるいは妹神と伝えられ、神服を織る神さまです。糸を合わせ織ることが人と人の縁を結ぶことに通じるとして、夫婦円満・恋愛成就の御利益が知られてきました。
神社の始まりは神宮皇后元年(201年)。三韓外征の帰りに、今の神戸港で船が進まなくなったために神占をおこなったところ、稚日女尊が現れ「私は活田長峡国に居りたい」と申されたので砂山という場所に祀られました。その後洪水で被害を受けたことから延暦18年(799年)に、現在地に還られたと伝えられています。

女神さまを祀る社らしく、社殿は華やかな朱色。拝殿の背後には、こんもりとした生田の森が茂っています。平敦盛が愛でたとされる萩などの歴史ゆかりのスポットがあったり、かまぼこ発祥の地の碑があったりと、見どころも豊富。30分ほどかけてのんびり境内を散策しました。


境内北側の生田の森。『枕草子』を始めさまざまな書物に記され、源平合戦の戦場にもなった歴史的に由緒のあるスポットです。


堂々とした趣の表門。向かいには神戸銘菓瓦せんべいの老舗菊水総本店があります。

三が日は殿内の参拝が可能。境内にはたくさんの露店も並びます。

2社目は、神戸駅そばの楠公さん


生田神社を出て、三宮の街中でランチ後に向かったのは「楠公(なんこう)さん」こと湊川神社です。
湊川神社があるのは、神戸のベイエリアを代表する観光スポット、神戸ハーバーランドにも近い神戸駅の北側。
神社の前を走る国道28号線は片側5車線の大幹線道路ですが、道の反対側からでも圧倒されるような堂々とした表門や広大な敷地が見てとれます。
湊川神社が「楠公さん」と呼ばれているのは、楠木正成公を祀っているから。創建は明治5年(1872年)。明治天皇の命により正成公の墓所と殉節地をふくむ7232坪が境内地となり、当時のお金で千両という予算があてられ神社が創建されました。

正月三が日には例年約100万人以上が参拝するという境内も、正月明けはゆったりとした雰囲気です。広々とした参道の先にある社殿は、火災による焼失から昭和27年(1952年)10月24日に再建されたコンクリート造りのもの。公式サイトによると「戦後の新しい神社建築様式としての代表的な建物」だといわれているようです。
参拝したあとは、社殿の奥北側にある殉節地や表門の東側にある御墓所もめぐり神社を後にしました。




神社の手前には、趣のある朱塗りの橋がありました。

門をくぐって神社の境内へ。

3社目は、願いを
かなえる長田さん


最後に訪れた長田神社は、市営地下鉄長田駅から徒歩5分ほどの距離。生田神社や湊川神社周辺の都会的な雰囲気とはがらりと変わり、レトロムードの商店街が神社まで続いています。
境内は湊川神社ほどの規模はありませんが、神戸三社だけあり格式を感じさせてくれます。こちらの社殿は、昭和3年(1928年)に再建された新しいものですが、神戸市内では、戦災を免がれた唯一のものだそう。
神戸には、生田神社をはじめ神功皇后のお告げにより建てられた神社が数社ありますが、長田神社もそのひとつ。日本書紀にも記述があり、生田神社と同じく神宮皇后元年(201年)が神社の始まりとされています。
御祭神は事代主神(ことしろぬしのかみ)で、「えびすさま」「福の神」とも呼ばれています。あらゆる産業の守護神で、開運招福・厄除解除の「長田さん」として地元で親しまれてきました。長田神社で開運を願って三社参りを終了。神社周りには参道グルメがポツポツとあり、買い食いするのも楽しそう。せっかくなので、神社のお隣にあるベビーカステラの名店加島の玉子焼をつまんで、やさしい甘さに癒されつつ三社参りを終了しました。