これだけは知っておきたい神社のこと・神社の情報・検索サイト 神社.com

Loading

特集 vol.195
登場人物ゆかりの神社を行く
NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』
直虎の養子・直政の活躍する時代となり、ドラマもいよいよ佳境に。戦国時代を生き抜いた、井伊家にまつわる人々ゆかりの神社をご紹介します。

巨大な御神木に囲まれた自然豊かな境内。

神社本殿から左手奥へ登ると大きな岩、20個ほどが見えてくる天白磐座遺跡。

【静岡・浜松市北区/渭伊神社】
パワーが宿る巨石群と
井伊家の氏神


女だてらに勇ましい名をなのり、井伊家を守るため激動の人生を送った井伊直虎。主役の柴咲コウさんの鋭い眼光は印象的ですし、小野政次の最期に悲鳴を上げた高橋一生ファンは数多いのではないでしょうか。
浜松市は井伊直虎ゆかりの地として、ドラマ放送前から大盛り上がり。市をあげてキャンペーンを展開しています。マスコットキャラクターの出世法師直虎ちゃんをシンボルに、ゆかりの地マップを掲載したパンフレットや専用サイト、観光アプリなどを制作。市内に期間限定の大河ドラマ館も開設しています。
ゆかりの地マップなどでも紹介されているのが、引佐町井伊谷、井伊谷城跡近くにある渭伊神社(いいじんじゃ)。創建時期は不詳。御祭神は品陀和気命(ほんだわけのみこと)・玉依姫命(たまよりひめのみこと)・息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)の八幡三神です。もとは「正八幡宮」と呼ばれ、井伊家発祥時から当家の氏神とされてきました。
境内から3~4分ほど歩いて裏山へ登ると、ドラマでおとわ(幼少期の直虎)が「竜宮小僧」を探しまわるシーンが撮影された、天白磐座遺跡(てんぱくいわくらいせき)があります。真っすぐにのびた木々が生い茂る森には、そこかしこに巨石がたたずみ神聖な空気が漂います。ここは古墳時代、巨石祭祀がおこなわれていたとされる場所で、今では浜松市のパワースポットとして知られています。
浜松市観光おもてなしガイドでは、渭伊神社、天白磐座遺跡を含むゆかりの地を、徒歩1時間でまわるコースなどを提案しているので、直虎の世界をたっぷりと堪能したい直虎ファンにはおすすめです。



富士山本宮浅間大社は、世界遺産・富士山の構成資産です。

【静岡・富士宮市/富士山本宮浅間大社】
今川義元嫡男・氏真が
神社の門前で楽市を開く


楽市といえば織田信長の政策が知られていますが、信長よりも前に楽市を開いたのが今川家のプリンス氏真です。ドラマでは、歌舞伎役者の尾上松也さんが演じていますが、なかなかのはまり役ではないでしょうか?
氏真が、静岡県藤枝市に続き楽市を開いたのが、富士宮市の富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)の門前町。
富士山本宮浅間大社といえば、全国に1300社あまりある浅間神社の総本宮です。主祭神は、木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)、別名・浅間大神(あさまのおおかみ)。霊山・富士山を御神体として祀る神社です。
当時からたくさんの参拝客でにぎわっていたであろう門前ではじめた楽市。氏真は、古参の商人たちの利権を見直し、新たに参入する商人も広く参加できるようにおふれを定めました。また、当時横行していた「押し売り」ならぬ「押し買い」を防ぐため、ケンカや暴力も禁止し、楽市の環境を整えました。商人を脅して物を安く買う人がいたなんて驚きですね。
経済改革を推し進めた氏真でしたが、そのような中、家臣の相次ぐ離反にみまわれます。氏真は、離反のみせしめのため謀反の罪を井伊直親にきせ、朝比奈泰に殺すよう命じます。井伊の滅亡を計る氏真でしたが家臣の離反は止まず、松平元康(徳川家康)にも裏切られ・・・。やがて大名としての今川家は滅びることになりました。



市街地の大型ショッピングモール向かいにひっそりと鎮座する、瘡守稲荷神社。
写真提供:国宝・彦根城築城410年祭推進委員会

「大河ドラマ特別展」は11月28日(火)、「国宝・彦根城築城410年祭」は12月10日(日)まで。

【滋賀・彦根市/瘡守稲荷神社】
彦根城の近くにある
直政ゆかりの稲荷神社


ドラマの中で井伊直政(万千代)を演じるのが、飛ぶ鳥を落とす勢いの菅田将暉さん。原稿執筆時の第44回時点では、万千代がついに家康の小姓となり、その才能が認められていく様子が描かれていました。直政は、その後大出世を遂げ、家康の家臣・四天王のひとりにもなる大物武将になります。菅田くん人気もあいまって、これからますます直政の成長ぶりに目が離せない展開となってきました。
「井伊の赤鬼」と恐れられた直政が、常陸国(茨木県笠間市)の笠間稲荷神社(かさまいなりじんじゃ)から勧請し、佐和山城(滋賀県彦根市)の鎮守稲荷として篤く崇敬していたのが瘡守稲荷神社(かさもりいなりじんじゃ)です。
直政の死後、佐和山城が廃城され、あらたに彦根城が築かれた際に、瘡守稲荷神社も移転。彦根城内に鎮まることになりました。
いまでこそ誰でも参拝できる瘡守稲荷神社ですが、当時は城内だったため一般庶民の参拝は不可。その後、堀の外側が埋め立てられて神社の敷地は城外となったので、一般の参拝者も訪れることがでるようになりました。神社は、城内にあったころから神事を受け継ぐ社家が今も守っているそうです。
すぐ近くには、直政の次男・直孝が創建した北野神社(きたのじんじゃ)があり、JR彦根駅前には直政の勇ましい騎馬像も。
また2017年は、彦根城築城410年の年。それを記念して「国宝・彦根城築城410年祭」が、彦根城博物館では「大河ドラマ特別展」がおこなわれており、特別展示やイベントなどが開催されています。井伊家ゆかりのスポットも観光案内所や特設サイトなどで紹介し、彦根市をあげて盛り上げています。