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特集 vol.161
年に一度のデート日和
神社の七夕まつり
ロマンチックな伝説を思い起こしながら、七夕伝説ゆかりの神社を訪ねたり、古都の夕涼みを体験したり。本格的な夏の到来を告げる伝統行事を楽しんでみませんか?

星神社は、名鉄中小田井駅から徒歩6分ほど。名古屋地下鉄鶴舞線庄内緑地公園駅から徒歩7分ほど。縁結び・夫婦円満の神さまとして知られています。

8月7日の七夕祭りでは、星の神さま天香香背男神と牽牛星・織女星の三柱が描かれた短冊が授与されています。

【愛知・名古屋市西区/星神社】
千年の時を超えて
語り継がれる七夕伝説


星神社(ほしじんじゃ)というロマンチックな名前を持つこちらの神社。
主祭神の大名持命(おおなもちのみこと)に加え、星の神さまとして日本書紀に登場する天香香背男神(あめのかがせおのかみ)と、牽牛星(けんぎゅうせい)・織女星(しょくじゅせい)が合祀されています。
星神社でおこなわれている七夕祭りは、8月7日。朝から竹が飾られ、願いごとを記す短冊が授与されています。
祭りの歴史は大変古く、1100年以上前平安時代中期にさかのぼります。
平安時代は中国大陸と交流がさかんで、文字や稲作技術などさまざまなものが伝来しました。七夕伝説の最初の伝来はさだかではありませんが、遣唐使などを経て日本に広く伝わっていったとも考えられています。平安時代中期になると、遣唐使が廃止されひらがなの誕生など国風文化が生まれました。星神社の祭りの記述が残るのは、ちょうどそのころ。
日本の神さまと中国大陸の七夕伝説の登場人物が神さまとして祀られているのは、なんだか不思議な気がしますが、もしかすると大陸からやってきた人々がふるさとの文化を懐かしんだ結果なのかもしれません。
また、星神社の鎮座するあたりには、独自の七夕伝説が伝わっています。
その昔、庄内川を挟んだ両岸に住む男女が恋に落ち、稲生の渡し舟を使い逢瀬を重ねていました。しかし約束の日に大雨が降り、娘会いたさに泳いで川を渡ろうとした若者が川にのまれてしまいます。それを知った娘も、傷心のあまり庄内川に身を投げてしまいました。村人たちは、二人が牽牛星と織女星になったのだと思ったそうです。
星神社のすぐそばに流れる庄内川は、七夕伝説で天の川に見立てられています。


【京都・左京区鞍馬貴船町/貴船神社】
京の奥座敷で、風流な夕涼み


和泉式部が不仲だった夫とのよりが戻るように願ったのが、貴船神社(きふねじんじゃ)。
心願成就されたことから縁結びの社として知られています。
貴船神社が鎮座するのは、京の奥座敷と呼ばれる貴船。市内中心部よりも気温が数度は下がるほど山深いため、夕涼みにぴったりです。
そんな貴船神社で開催されるのが、七夕笹飾りライトアップ。貴船神社は、紅葉シーズンなどほかの季節にもライトアップを開催していますが、七夕のライトアップは特におすすめです。笹に結びつけられた短冊に光が当てられて、幻想的な様子は一見の価値がありますし、授与されている短冊に願いを記して奉納することもできます。社務所もライトアップ終了時間まで開いているので、人気の水占みくじをすることも。
さらに見逃せないのが、この時期の貴船では川床が楽しめるという点。貴船神社参拝後は、涼やかなせせらぎの音を聞きながら、おいしい料理に舌鼓を打つという、とっておきのコースが実現できます。
ライトアップは7月1日から8月15日、夕暮れから20時(土・日曜、祝日は21時)まで開催。貴船口駅まで京都バスの臨時ダイヤ運行もあるので、のんびりと夕涼みをお楽しみください。


本宮で開催される笹飾りライトアップ。色とりどりの短冊が夜空に浮かび上がり幻想的!
写真:今宮康博


境内いっぱいの笹に、たくさんの短冊が結ばれます。

【大阪・交野市/織物神社】
天の川のほとりに鎮まる七夕伝説発祥の社


機物神社(はたものじんじゃ)が鎮座する付近の交野が原は、日本における七夕伝説発祥の地ともいわれるエリア。
伝説の土地を証拠づけるように、機物神社には織姫である天棚機比売大神(あまのたなばたひめおおかみ)をはじめ四柱が祀られています。
この神社のそばを流れる川の名は、「天の川」。機物神社と天の川をはさんで対面の高台地には、彦星・牽牛を祀っていたと伝わる中山観音寺跡があったり、牽牛と織姫が逢瀬を楽しんだと伝わる逢合橋がかかっていたりと、神社周辺には七夕伝説ゆかりのスポットが点在しているので、参拝がてら散策してみるのも楽しそうです。
そんな機物神社の七夕祭りは、毎年7月6日と7日。
境内を埋め尽くすように立てられた笹飾りは、およそ50本。色とりどりの短冊が風にそよぎ、華やかな雰囲気に包まれます。
7月6日は夕方から多くの人出があり、7日には御神輿も巡行。昭和54年に復活した七夕祭りは、地元に根付き、メディアにも取り上げられる祭りとなりました。
祭りの終了は22時30分。願いがしたためられた短冊を天の川に流す神事をおこない祭りは静かに幕を閉じます。