七五三詣で参拝する神社は、
@家のそばの氏神さま
A地域の大きな神社
B学業や子どものご利益が伝わる神社
C子授けを願った神社などが考えられます。
もともとは@の氏神さまが通例でしたが、現在はこの神社でなければならない、ということはありません。
@からCのどの神社で祈願しても大丈夫ですが、おすすめは氏神さまか地域の大きな神社。
住まいのある地域を守る氏神さまで祈祷をおこなうのは本来の七五三の姿であるとともに、着慣れない着物でも近場の神社なら子どもの負担が少ないという利点もあります。氏神さまがどこの神社になるのかがわからない場合は、神社または地域の神社庁に問い合わせをしてみましょう。
大きな神社の場合は、授与品に子ども向けの文房具などが入っていたり巫女舞の奉納があったりすることも。
併設の会館がある場合は衣装レンタルや写真撮影、食事までセットになったプランを用意している神社もあるので忙しいパパママにおすすめです。
七五三詣は11月15日におこなわれることが多いため、11月の土日や大安などは混雑必至。
できれば3カ月前には、参拝する神社を決めておきたいところです。
いろいろな神社の七五三情報を調べてみると、大きめの神社では予約不要の場合が多いようです。とはいえ、予約の要・不要は神社により異なるので、問い合わせるのが確実です。
問い合わせをする際には、下記の3つのポイントを確認しておくとスムーズです。
@混雑状況や待ち時間
A初穂料の相場
B赤ちゃん連れの場合は参道がベビーカーで通行可能か
@の内容は、特に予約ができない神社の場合に確認しておきたいところ。人気のある神社では駐車場待ちのために周辺道路が大渋滞して、参拝後の食事時間に間に合わなかったという残念なことも。
Aの初穂料の相場は3千円から1万円。ただし、神社により金額を決めていることがあるので、確認をしておくと安心です。
また、参道に玉砂利が敷き詰められているとベビーカーでの移動は厳しいもの。雨が降ると片手で押しにくいベビーカーを持ち片手に傘というより厳しい状況に陥ります。特に参道が長い神社ではBを確認しておきましょう。
参拝をする場合は、両親や祖父・祖母もきちんとした服装で出向くのがマナー。
男性はスーツやジャケット襟付きのシャツを着用し、女性はワンピースなどセミフォーマルな装いを意識しましょう。
また、初穂料はのし袋に入れて渡すのをお忘れなく。水引は、関東が蝶結び、関西があわび結びと結び方が異なるので、転勤族の方などはご注意を。
御祈願中のカメラ・ビデオ等での撮影・録音はNGの神社がほとんどです。
なかには撮影OKの神社もあるようですので、事前にそのように説明された場合のみ撮影するようにしましょう。
七五三ではどうして神社へ参拝に行くのでしょうか?
七五三は、お宮参りの次に子どもが体験する人生儀礼です。
「七つまでは神のうち」という言葉があるように、7歳までは神の子として、この世に命が定着せず、神さま側の存在だと考えられてきました。
乳幼児の死亡率が高かった昔は、7歳を迎えられるかが大人になれるかどうかの節目だったのでしょう。
成長にともない神さま(=神社)に感謝を捧げる七五三がおこなわれるようになったのです。
近年はご祈祷を受けずに参拝のみというパターンもあるようですが、やはりきちんと神さまへ挨拶をしておきたいところ。
参拝には二通りあり、拝殿前でお賽銭を投げてお参りするのは略式参拝、本殿で祓いを受けて参拝することを正式参拝といいます。
七五三は、たいせつな節目をお祝いするもの。
正式な参拝をおこなうことは、子どもの成長を祈願する神さまに対する礼儀であり、ひいては子どものためになることなのです。