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特集 vol.142
昔の日本がよみがえる
時代行列を見に行こう
まもなく秋祭りのシーズンが到来。今年は昔の日本が甦るような時代行列に注目してみませんか?

こちらが「素隠居」。頭を差し出して団扇で叩いてもらうと1年間無病息災で過ごせるといわれています。

【岡山・倉敷市/阿智神社】
じじ、ばばが
頭を叩く!?
ユニークな秋祭り


江戸時代に幕府の天領地として栄えた倉敷の街。
倉敷川を挟んだ両側に並ぶ蔵造りの町は、国の伝統的建造物群保存地区に指定され、倉敷・美観地区として昔の趣を今に伝えています。
この美観地区を舞台に時代絵巻を繰り広げるのが、阿智神社(あちじんじゃ)の秋祭りです。
阿智神社は美観地区内の鶴形山の頂上に鎮まり、倉敷の総鎮守として崇敬を集めてきた神社です。
毎年10月第3土・日曜に開催される秋祭りの一番の見どころは、日曜の御神幸。総勢150名ほどの時代行列が氏子地区である倉敷の街中を歩く様子はなかなかの見応えです。
何より珍しいのは、じじ・ばばのお面をかぶった「素隠居」が、健康を願って子どもや大人の頭を団扇で叩いてまわる独特の行事。高齢のためにお祭りに行けない老夫婦が、自分たちの面を作り代参させた故事により生まれたとされ、秋祭りの名物になっています。
ほかにも、土曜の神輿や、日曜のお旅所での三女神の舞や獅子舞の奉納もあるので、泊まりがけで見物してみてはいかがでしょうか?


約10〜15kmを時代行列が練り歩く御神幸は、倉敷の秋の風物詩。

平安時代婦人列には、巴御前や清少納言、小野小町、百済王明信など、時代の有名人が次々と現れます。

行列は新しい時代から古い時代へとさかのぼって行進します。写真は明治維新時代の維新勤王隊列。

【京都・京都市左京区/平安神宮】
リアリティを追求した
衣装、持ち物に注目


毎年10月22日(雨天順延)に開催される時代祭は、平安神宮(へいあんじんぐう)の祭礼で、京都の秋の風物詩として欠かせないものになっています。
はじまりは明治28年(1895年)。平安神宮の創建と平安遷都1100年を奉祝して開催され、今年2015年で120年を迎えます。
はじまった当初から現在まで、祭りの主役は京都市民。京都市全域を11の地区に分けて構成された平安講社をはじめ、さまざまな団体や学生ボランティアが京都の一大祭を支えています。
行列参加者は約2000人、牛馬も約70頭と規模も壮大ですが、このお祭りがすばらしいのは、衣装や持ち物はもちろん、髪型、着付けなどすべてが綿密な時代考証に基づいたものであること。京都の伝統工芸の技を駆使した、動く歴史風俗絵巻といった趣です。
行列は、明治維新時代から延暦時代まで8つの時代にわかれて進行するので、時代が徐々にさかのぼっていくようすを観られるのも楽しいところ。
JTBなどの旅行会社や全国のコンビニ、チケットぴあなどで、有料観覧席も販売されているので、行列により移り変わる衣装や様式をじっくりと楽しみたい人はチェックしてみてください。



勇ましい伊達時代行列が、颯爽と登場。

伊達古式火縄銃などの演武もおこなわれます。

【宮城・仙台市青葉区/青葉神社】
約4000人が歩く、
壮大な時代絵巻


最後にご紹介するのは、仙台に春を告げる一大イベント、仙台青葉まつりです。
江戸時代の仙台藩最大の祭りだった仙台祭を起源とする祭りで、明治時代になると伊達政宗公を祀る青葉神社(あおばじんじゃ)の例祭として、政宗公の命日である5月24日に執り行われるようになりました。
現在の青葉祭りは、昭和に入り一時期途絶えていたところを、伊達政宗公没後350年を迎えた昭和60年(1985年)に市民の祭りとして復活させたもの。
祭りの華は、約4000人が参加する時代絵巻行列。
先陣を切るのは、伊達家18代当主伊達泰宗氏。三日月の兜で家臣団を率い、続いて支倉常長ら支倉遣欧使節団や火縄銃鉄砲隊が武者行列のしんがりを務めます。
さらに、青葉神社神輿をはじめ、稚児行列、豪華な山鉾11基巡行などの盛大な催しが続き、約2000人のすずめ踊りの大流しがフィナーレを飾る壮大な時代絵巻の大パノラマが展開されます。
地元のおいしい名物が並ぶ杜の市や、殺陣の演武、伝統のもの作り体験などのさまざまな体験がおこなわれる伊達縁などの楽しみもいろいろ。
町を挙げての祭りがおこなわれています。