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特集 vol.135
一度は行きたい
一宮さんぽ 関西編A
小さな国がひしめき合い、たくさんの一宮がある関西。今回は、志摩国、大和国の一宮をフィーチャーします。

2014年に遷御の儀がおこなわれたばかり。

【三重・磯部町/伊雜宮】
伊勢神宮で唯一の
伊勢国外の別宮


伊勢神宮の皇大神宮、通称内宮(ないくう)には、10の別宮があります。
そのうちの一社が志摩国の一宮、伊雜宮(いざわのみや)です。
内宮から伊勢道路で南東に約17kmの場所にあり、古くから皇大神宮の遙宮(とおのみや)と称せられています。
御祭神は天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま)。
社伝による創立は約2000年前で、内宮を建立した倭姫命(やまとひめのみこと)が、神宮へのご供物を取る場所「御贄地(みにえどころ)」を探して志摩国を訪れた際に選定し、伊雑宮を建立したとされています。
パワースポットとしても注目を浴びる境内は、内宮に比べると狭いながらも大木に囲まれ、清々しい雰囲気。隣接する神田で毎年6月24日に行われる御田植祭は、日本三大御田植祭として有名なので、参拝時には、目を留めてみてください。
ご朱印やお札、お守りは、鳥居をくぐり右側の宿衛屋で受けることができます。こちらで授与されている「磯守(海幸木守)」は、志摩の漁師さんや海女さんが身につけて海に入っているものなので、釣りやマリンスポーツなどをされる方は受けてみてはいかがでしょうか?

【三重・鳥羽市/伊射波神社】
長い道のりを超えれば、恋がかなう!?


志摩国には伊雜宮以外にもう一社一宮とされている神社があります。
それが、伊射波神社(いざわじんじゃ)です。
御祭神は、稚日女尊を祭祀したことに始まり、伊佐波登美尊、玉柱屋姫命、狭依姫命の四柱。平安時代の『延喜式』神名帳にも大社として記録が残る、由緒ある社です。
伊射波神社は、女性の願いをかなえてくれる鳥羽三女神の一社でもあり「加布良胡(かぶらこ)さん」と呼ばれ、崇敬を集めてきました。
加布良胡さんの御神徳は、縁結び。恋をかなえたい女性におすすめですが、その道のりはなかなか険しく、参拝にはちょっとした覚悟が必要です。
加布良胡さんが鎮まるのは、安楽島町の岬。
駐車場から徒歩約30分、1.3km の道のりは、アップダウンも激しく、獣道のような細い小路。石畳に苔が生えているカ所もあり、雨上がりには滑るのでスニーカーで参拝したほうがよいでしょう。
日が遮られる森の中を歩き、しばらく行くと海岸線に。海辺に落ちている美しい石は、持ち帰ると神罰がくだるという言い伝えがあるので、ご注意を。
海沿いの鳥居から、さらに苔むした石畳を上った先で、ようやく神明造の社殿とのご対面がかないます。
神社は無人ですが、御朱印は宮司さん宅を訪ねていただくことができます。留守のこともあるので事前に電話(0599-25-4354)で確認してからおうかがいしましょう。


透き通る海が鳥居の目前に広がっています。


長く禁足地だった三輪山。現在はさまざまな制限付きで登拝が許可されています。

【奈良・桜井市/大神神社】
神秘に包まれた
日本最古級の神社


一宮には、由緒ある神社がズラリと並んでいますが、中でも日本最古の神社の一社とされているのが大和国の一宮大神神社(おおみわじんじゃ)です。
日本最古の由縁は、古事記や日本書紀に記載があること。
大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が、出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の前にあらわれ、国造りを成就させるために三輪山に祀まつられることを望んだのが、大神神社のはじまりだとされています。
神社は、参拝をする拝殿と、拝殿の奥に神さまが鎮まる本殿をもうけるのが一般的ですが、大神神社は、御神体が三輪山のため、古来本殿がなく、直接三輪山に祈りを捧げてきました。本殿をもうけないのは、原始の信仰の様式だとされ、このことからも大神神社の歴史の長さを感じられます。
巨大な鳥居をくぐった先に広がる境内は、神域という言葉がぴったりくる雰囲気。
木々に覆われた参道や御神木の巨木など、趣のある場所が点在していますが、中でも注目したいのが三輪山と拝殿の境界線に立つ三ツ鳥居です。
古文書でも「古来一社の神秘なり」と記され、神聖視されてきました。参集殿で申し込めば拝観できるので、神聖な空気を体験してみてください。