およそ千年前に京都の石清水八幡宮から勧請された今戸神社(いまどじんじゃ)。應神天皇に加え伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の夫婦神をお祀りしていることから、縁結びのご利益が伝えられてきました。
浅草駅から徒歩15分ほど離れた住宅街にある神社の境内は、いつ行っても女性たちでいっぱい。縁結びのご利益がある神社であることが一目でわかるほどです。
女性たちのお目当ては、境内のいたるところに見られる招き猫。
今戸神社は、招き猫発祥の地。江戸時代に流行した今戸焼の招き猫は今も健在で、二匹がつらなったものが授与されています。愛らしい招き猫は、商売繁盛・招福に加えて良縁の招き猫として、参拝に訪れる女性たちに大人気。
境内の招き猫の石碑は、スマホの待ち受けにすると運があがると言われ、宝くじが当たった人もいるそうです。
さらに最近は、境内に住み着いた白い野良猫「ナミ」ちゃんの姿を待ち受けにすると、子宝に恵まれたりいいご縁にめぐまれたりするとウワサになっているもよう。
いつも境内にいるわけではないので運良く会えたら、いいことのある兆しかも?
願いをこめて写してみましょう。
「彼との仲をより深めたい」「二人で縁結びの神社に参拝したい」。
そんなカップルにおすすめなのが神田明神(かんだみょうじん)です。
神田明神は、大江戸108町の総氏神様であり江戸の天下祭「神田祭」をおこなう、東京人にはおなじみの神社。
三柱の神さまをお祀りしていますが、縁結びの御神徳が伝わるのが一之宮の大己貴命(おおなむちのみこと)です。
大己貴命の別名は大国主命(おおくにぬしのみこと)。
スサノヲの子孫で多くの妻をめとった大国主命は、縁結びで知られる出雲大社(いずもたいしゃ)の御祭神でもあります。男女だけでなく、人間関係や仕事などすべてに良縁をもたらすのが大国主命の縁結びだとされているので、「縁結びなんて恥ずかしい」と尻込みしがちな彼を「仕事でも良縁がのぞめるよ」と連れて行くのにも良さそうです。
そもそも意中の人が見つからないという人は、定期的に「夢叶参拝」という企画もおこなわれています。
「夢叶参拝」は、縁結びを願う未婚の人だけが参加できるもの。神職や特別講師による自己分析セミナーや昇殿参拝、講師を交えての交流会などもりだくさんの内容になっています。清らかな気持ちになれる神社でのセミナーなら、新しい自分の魅力を発見できるかもしれません。
「今年こそは彼にプロポーズして欲しい」「もうすぐ結婚しそう」と思っている人は、日枝神社(ひえじんじゃ)を参拝してはいかがでしょうか?
皇居の南西に位置する社は、白く輝く鳥居と階段が印象的。鎌倉時代に存在が確かめられる古社で、徳川家や武士の崇敬が篤かったという歴史を感じさせる威厳のある造りです。
縁結びの御神徳は、主祭神の大山咋神様(おほやまくひのかみ)と日枝神社の神使である猿に由来します。
大山咋神様は、自らの行動で良縁を結んだことから縁結びの御神徳が伝わっています。
また、猿がエンと読むことからも良縁や縁結びのご利益が信じられてきたそう。
日枝神社の神門、向拝下には赤ちゃん猿を抱っこした雌猿と雄猿の、夫婦猿像が安置されています。
大山咋神様に行動力のお裾分けを願いつつ、夫婦の猿像を二人の未来に重ね合わせて手を合わせれば、ゴールインは近いかもしれません。