紅葉も見事! 国の天然記念物に指定されています。
遣唐使が持ち帰ったと伝わる大イチョウ 【茨城・水戸市/水戸八幡宮】
遣唐使が持ち帰った5本のうちの1本と伝わるイチョウがあるのが、茨城県水戸市の水戸八幡宮(みとはちまんぐう)。 「御葉付公孫樹」と呼ばれる巨木で、樹高42m、幹周り9m。 まれに葉先に実をつけることから、“御葉付”という名前が付けられました。 風格のある樹形は同種の中でも全国第1とも言われています。 その姿は、和歌にも詠まれています。 「八幡なる神の社の御葉付の公孫樹のごとく千代に栄えむ」 (八幡宮の御葉付公孫樹のように千年も栄えよう) 「御葉付公孫樹」のある水戸八幡宮は、佐竹義宣公により文禄元年(1592)に創建されました。 関ヶ原の戦いで徳川に加担しなかった佐竹氏は秋田へ移封され、水戸城は松平家の預かりに。その後御本殿は一時移遷されましたが再び水戸に戻り、現在の「御葉付公孫樹」のそばに鎮座することになりました。 その際、白鷺が鎮座地を示したという伝承が残されています。 御葉付公孫樹は、安産、無事成長、延命長寿、縁結びのご利益が知られています。 豊かに葉を茂らせ、まっすぐに天へ伸びるパワフルな御神木に、その力をお裾分けしてもらいましょう。
八房の名の通り、8株に分かれた珍しい樹形。
日本最古の城跡そばに立つ八ツ房杉 【奈良・宇陀市/桜実神社】
奈良県宇陀郡菟田野町にある「菟田の高城」は日本最古の城跡とされている、歴史ロマンあふれるスポット。 東征に向かう神武天皇が八咫烏に導かれて熊野から大和に入ったときに、休息するために築いたと伝わる城の伝承地です。 その際に植えられたと伝わるのが、桜実神社(さくらみじんじゃ)の「八ツ房杉」です。 通常真っ直ぐ上に伸びる杉の幹が、一株から八つに分かれているのが名前の由来。 一株とは思えないほど四方に幹を伸ばし、絡み合っているとても珍しい杉の木です。伝承の樹齢は2600年とも伝わりますが、1本で森のような大きさはとんでもなく長い歴史を感じさせてくれます。 昭和7年(1932)には国の天然記念物に指定されているので、早い時期から巨樹として認められてきた木なのでしょう。 桜実神社は、御祭神に木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を祀り、境内に5社が鎮座する神社です。丘の上にたたずむ朱塗りの社殿群は広く由緒がありそうな雰囲気ですが、いまは常駐の神職はいないそう。 神話ゆかりの杉は、ひっそりとした神社で地域の人たちに大切に守られています。
社殿が小さく見えるほどの大きさ。
国の特別天然記念物指定、日本一の巨木 【鹿児島・姶良市/蒲生八幡神社】
蒲生八幡宮(がもうはちまんぐう)は、保安4年(1123)に、蒲生氏初代当主・蒲生舜清が宇佐八幡宮から勧請し創建されました。 そのときにすでに御神木として祀られていたのが「蒲生のクス」です。 蒲生のクスは、昭和63年(1988)におこなわれた環境庁の巨樹・巨木調査で、幹廻りが日本一であることが認められ、国指定天然記念物の中でも特に価値の高いものとして特別天然記念物の指定を受けています。 その幹廻りは24.22m、根回りは33.57mにもおよびます。 推定樹齢は1600年、樹高も30m。苔むした幹は、ごつごつとねじれながら天へ伸び、圧倒される威容を放っています。 「蒲生のクス」には、奈良時代後期から平安時代の貴族、和気清麻呂にまつわる伝説が残されています。 和気清麻呂は、宇佐八幡宮の神託事件で知られる人物。 称徳天皇から目をかけられていた道鏡という僧が天皇の地位を狙って宇佐八幡宮の神託をでっちあげ、その真偽を確かめるべく和気清麻呂は宇佐に派遣されました。下級貴族であった清麻呂は、道教によい返事を持ち帰れば出世を約束すると持ちかけられますが、宇佐での「天皇は皇族以外はなってはならない」という神託を正直に伝えたため、道教に左遷され大隅国に流されてしまいます。その際蒲生を訪れ手にした杖を大地に刺したところ、そのまま杖が大地に根付いて成長したのが「蒲生のクス」だと言われています。
どこ行く?巨木の御神木がある神社
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安産の御神徳が伝わる |
福岡・宇美町 |
宇美八幡宮 (うみはちまんぐう) |
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願掛けの大楠 |
静岡・熱海市 |
熱海来宮神社 (あたみきのみやじんじゃ) |
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