ヒロはハワイ島の行政、経済の中心地。フラ発祥の地としても知られています。
ハワイ島で参拝できる国外最古の神社
某テレビ番組で、オアフ島のハワイ出雲大社が紹介され、にわかに海外の神社に注目が集まっているようです。 海外に神社があるというだけでも驚きですが、どんな人が参拝に来ているの?お祭りはあるの?なんて疑問を持った人も多いのではないでしょうか? そこで今号では、海外の神社について調べてみました。 海外で神社が多いのは、日系移民の多いハワイやブラジル。 第二次世界大戦前後にはハワイ諸島で50社以上、ハワイ島だけでも20社の社があったようです。サトウキビ畑での過酷な労働を繰り返す毎日のなかで、日本古来の宗教が人々の心の支えとなったのでしょう。 なかでもハワイ島ヒロにあるヒロ大神宮は、日系人の町だったヒロでハワイ島総鎮守として人々を加護してきました。御祭神は天照大神。創建は、明治31年(1898)で、現存する海外の神社で最も歴史があります。 現在の社殿は、1960年のチリ大地震により創建時の社殿が津波で流されたため、今の場所に移転、再建されたもの。拝殿は、中に椅子がずらりと並ぶ、神社というよりは教会のような造りになっています。宮司さんは、日本人なので英語に自信がない人もご安心を。 ハワイ固有種のレフアの花をモチーフにしたお守りや英語と日本語が併記されたおみくじもあり、ハワイらしさ満点の参拝ができそうです。
アメリカ椿大神社の境内。鳥居や手水舎もあります。
アメリカ人神職がつとめる、ワシントンの神社
アメリカ椿大神社(つばきおおかみやしろ)は、三重県鈴鹿市の椿大神社(つばきおおかみやしろ)から昭和62年(1986)に分祠され、アメリカ本土初の神社として創建されました。 御祭神には、本宮である椿大神社と同じく猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)、そして宇賀之魂神(うかのみたまのかみ)、北アメリカの守護神としてアメリカ国土国魂神(こくどくにたまのかみ)、合氣道の神として天之村雲九鬼さむはら竜王がお祀りされています。 神職をつとめているアメリカ人は、合気道を学んだことから神道に興味を持ち、本宮で神主の資格を得たそうです。 神職がアメリカの方だからか、在米日本人だけでなくアメリカ人の崇敬者も多いもよう。 地元のジャパンフェスティバルにも参加して、御神輿を展示するなど、日本文化を広める活動もおこなっています。
フランス分祀奉祝祭。
6名の舞姫による舞も奉仕されました。
フランスに建てられたヨーロッパ初の神社
歴史ある海外の神社がある一方で、2006年に創建されたばかりの神社もあります。 ブルゴーニュ地方ラ・モンターニュ村に鎮座する和光神社(わこうじんじゃ)は、三重県松坂市の水屋神社(みずやじんじゃ)から分祠され、真言宗寺院・光明院の境内社として建立された神社です。 なぜフランスに、しかも仏教の寺院の中に神社ができたのでしょうか? そもそもは、日本へ修行に来ていた光明院のフランス人僧侶が水屋神社を訪れたことからはじまります。県の天然記念物にも指定されている大楠をひどく気に入った様子の僧侶は、翌日ふたたび神社を訪れて、宮司の久保憲一さんへフランスの寺院の境内に神社を建立したいと相談されたそう。 久保宮司の協力により、2006年の年末に鎮座。分祀奉祝祭は、フランス人200名以上の人が参列し、フランスの新聞にも取り上げられるほど盛大におこなわれました。 ブルゴーニュは、パリを流れるセーヌ川と地中海に注ぐローヌ川の源流が流れる水が豊富な地域。一方、水屋神社はその名の通り、水と縁の深い神社。はるか遠い地ではありますが、何かのご縁があったのかもしれません。 仏教の寺院の中に神社が建つのは、不思議な感じがするかもしれませんが、明治時代に神仏分離令がくだされる前は、神仏習合があたりまえ。元はお寺だった神社もたくさんあります。そう考えると、元々の伝統に立ち返った神社がフランスで実現したということになるのでしょう。
その他の世界の神社
■アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島/ハワイ金刀比羅神社・はわいことひらじんじゃ ハワイ太宰府天満宮・はわいだざいふてんまんぐう
■アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島/ハワイ出雲大社・はわいいずもたいしゃ
■アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島/ハワイ石鎚神社・はわいいしずちじんじゃ
■アメリカ合衆国ハワイ州マウイ/馬哇神社・まういじんじゃ
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