神さまが宿っていそうな巨木の大楠。
繊細な装飾がほどこされた本殿は国の重要文化財に指定。
樹齢3000年、全国7位の巨木 〜 柞原八幡宮の大楠
日本屈指の巨木があるのが、豊後国(ぶんごのくに)の一宮・柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)。 参道には見事な大杉が並びますが、お目当ての御神木はその先。見事な彫刻がほどこされている南大門の手前に、ひときわ大きい楠が見えてきます。 樹齢3000年とも伝えられる大楠は、大正11年 (1922)には国の天然記念物に指定。平成元年(1989)の環境庁の調査では全国7位の巨木として認められました。 神社の創建は天長4年(827)と伝えられているため、それよりはるか昔からこの地を見守ってきたことになります。 幹回り19m、高さ30m、ごつごつとしたたくさんのコブを持つ堂々としたようすは、畏怖を覚えるほどの迫力。幹のなかには人が入れるほどの大きな空洞がありますが、現在は囲いがあり立ち入り禁止になっています。 柞原八幡宮は、大楠だけでなく仲哀天皇(帯中日子命・タラシナカツヒコノミコト)と、皇子(息長帯比女命・オキナガタラシヒメノミコト)、皇后(誉田別命・ホンダワケノミコト)の三柱を祀る由緒や、鮮やかな彩色が施された国指定重要文化財の社殿、踏めば願いが叶うと伝えられる「幸運の扇石」など、見どころや楽しみどころも豊富。歴史ある神社の雰囲気にもふれながら、ゆっくりと時間を過ごしてみてください。
「清龍の滝」には、環境省の平成の名水百選に認定された武甲山伏流水が流れる。
樹洞には水を司る龍神さまを祀る、推定樹齢1000年の龍神木。
龍神さまが住むと伝わる 〜 秩父今宮神社の龍神木
埼玉県の秩父今宮神社(ちちぶいまみやじんじゃ)は、神仏習合が色濃く残る神社。 神道の伊邪那岐大神・伊邪那美大神から、天皇家の守護神・宮中八神、仏教の聖観世音菩薩・馬頭観世音菩薩、弁財天まで、神道・仏教の神さまが祀られています。 そのなかの一柱・八大龍王神は、修験道の開祖ともいわれる役行者(えんのぎょうじゃ・役小角)により、創建前からある霊泉に祀られました。 推定樹齢1000年以上の龍神木は、八大龍王神にちなんで名づけられたもの。 幹廻りは約9m。シワの多い表皮や空へとカーブを描く樹形は天から降りてきた龍神さまのよう。幹には大きな穴が空き、龍神さまの住み処とも伝えられています。 そのすぐ脇には、秩父最古の泉で龍神さまが住むと信じられている「龍神池」や平成の名水百選に認定された武甲山伏流水の滝「清龍の滝」があり、濃厚な水の気配に包まれています。透き通る霊水と、霊水を地中から吸い上げる龍神木のそばに立てば、ココロが潤うような感覚に浸れそうです。
樹高40m!オフィスビル10階分もの高さを誇っています。
全国名木100選認定 〜 塩原八幡宮のさかさ杉
今も豊かに葉を茂らせ、天をつくように二本の幹が立っているのが栃木県・塩原八幡宮(しおばらはちまんぐう)のさかさ杉。 推定樹齢は1500年以上。平安時代に源義家がさかさ杉に神気を感じたため勝利を祈願し、勝利のお礼として神社を創設したという伝説が残されています。昭和12年(1937)には、国の天然記念物に、平成2年(1990)には全国名木100選に認定。 見上げればはるか頭上から木漏れ日が降り注ぎ、大樹に守られるような神秘的な雰囲気。二本の杉が並ぶようすは、仲の良い夫婦のようで別名夫婦杉とも呼ばれています。 創建のきっかけとなった霊木のため、塩原八幡宮の御神徳も長寿や縁結び、夫婦円満などさかさ杉にちなんだものが多いよう。 境内には、さかさ杉を育てたとして知られる長寿の湧水が滝となって流れ出るほか、御神木の枝が入ったお守りも頒布されています。
どこ行く?神さまの木
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<七本杉> 樹齢1200年におよぶ 7本の杉が1か所に現存 |
山梨・富士河口湖町 |
河口浅間神社 (かわぐちせんげんじんじゃ) |
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<千本イチョウ> 国の天然記念物指定 全国有数の雄株の巨木 |
千葉・市川市 |
葛飾八幡宮 (かつしかはちまんぐう) |
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その他の神さまの木がある神社
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