京都の今宮神社(いまみやじんじゃ)は、玉の輿の語源ともなった桂昌院とゆかりのある神社。桂昌院は、徳川三代将軍家光の寵愛を受け、のちに五代将軍となる綱吉を産み女性として最高位にまでのぼりつめました。桂昌院により社殿を修復されたという由来を持つ今宮神社には、「玉の輿ゆかりの地」から転じて良縁・開運の御神徳があるといわれています。また、御祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)は家内安泰・縁結び、事代主命(ことしろぬしのみこと)は家業繁栄、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)は五穀豊穣の神さま。一生の縁を結び新しい人生を歩み始めるのに、ぴったりの社です。古式ゆかしい境内で挙げる結婚式は一日ひと組のみ。一生の記念日をゆっくり胸に刻むことができそうです。
神奈川県にある報徳二宮神社(ほうとくにのみやじんじゃ)は、江戸時代後期に活躍した思想家・農政家の二宮尊徳翁を祀る神社です。創建は明治27年。社は、明治天皇の御用邸だった美しい緑が残る場所にあります。緑豊かな参道を神職に導かれながら雅楽の音色とともに歩む参進や、本殿で執り行われる挙式は、式場では味わえない心地よい緊張感が感じられるはず。挙式の参列は友人もOKで、最大92名まで。境内には、報徳会館という披露宴会場もあり、大人数の披露宴はもちろん、少人数でのパーティーやご家族、ご親族だけの会食にふさわしい個室会場も充実しています。レストランからのモミジの紅葉は名物になっているので、下見がてら食事に訪れてみるのもよさそうです。
越前の祖神といわれる足羽神社(あすわじんじゃ)は創立されてから1500余年と伝えられています。御祭神は、第26代天皇の継体天皇(けいたいてんのう)。継体天皇は、越前の国の治水事業をおこない国を繁栄に導きました。その後天皇に即位されるとき、国を見守れるよう自らの生き御霊を祀ったのが、足羽神社のはじまりです。足羽神社は継体天皇に守られるように、深い鎮守の杜に包まれています。重なり合う木々が途切れる玉砂利の参道が参進の道。境内には、市の天然記念物に指定されているタカオモミジをはじめ、珍しいモミジの群生や、数十本のカエデが色鮮やかな紅葉を楽しませてくれます。十二単などの宮廷装束での挙式も可能なので、深紅の紅葉と競演してみてはいかがでしょうか?