精緻に作られた大人形の表情にも注目
名人人形師の匠の技光る大人形に注目! 佐原の大祭 秋祭り 〜諏訪神社
お囃子の音色と「わっしょい、わっしょい」というかけ声と共に、小江戸と呼ばれる町並みを、高さ5mにもおよぶ日本最大級の大人形を載せた山車が次々と巡る。 千葉県香取市の佐原でおこなわれる佐原の大祭・夏祭りと秋祭り(国指定重要無形民俗文化財)は、関東三大山車祭りの一つです。 約300年も前から続いてきた歴史あるお祭りで、秋祭りは10月7日から9日。諏訪神社(すわじんじゃ)の祭礼として小野川の西側一帯(新宿地区)を舞台に、豪華絢爛な山車が曳き廻されます。 山車の上に載る大人形は、江戸・明治期の名人人形師の手によるもの。圧倒するような存在感を放つ大人形と、夕暮れになると灯される提灯が、風情ある町並みを進むさまは、江戸時代の情景を彷彿とさせます。
秋の高山祭で見られるからくり奉納。
提灯に照らされた屋台は幻想的な雰囲気に包まれます。 写真提供/高山高山屋台保存会 ※写真の二次利用はお断りします。
「動く陽明門」といわれる美祭 高山祭 秋の八幡祭 〜櫻山八幡宮
江戸時代の商家の街並みを保存し、飛騨の小京都と呼ばれてきた高山の街。日本の原風景に出会える街として『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』でも“必見の観光地”にあたる3つ星を獲得しています。 その、高山の街を舞台におこなわれる高山祭は日本三大美祭のひとつ。高山祭屋台は国指定重要有形民俗文化財に、高山祭の屋台行事は重要無形文化財に指定されています。 高山祭という呼び方は、日枝神社の春の山王祭と、櫻山八幡宮(さくらやまはちまんぐう)の秋の八幡祭の総称で、屋台と呼ばれる山車を曳き廻すのが特徴です。高山祭の屋台は精緻な装飾が施され「動く陽明門」と呼ばれるほどの美しさ。 巧みな人形の動きを披露するからくり奉納や、仕掛けが施された戻し車など、匠の技が見られる屋台も魅力ですが、雅楽の音色とともに街をゆったりと進む総勢数百名におよぶ伝統衣装の祭行列も雅やかな風情で目を楽しませてくれます。夜のとばりが降りるとそれぞれの屋台に100個にもおよぶ提灯を灯し、ますます艶やか。 秋の八幡祭は10月9・10日。目もくらむような豪華で壮麗なお祭りは、山々が色づく季節におこなわれるので、モミジ狩りも楽しめます。
江戸時代から続くお祭り。御旅所に集合した曳山は圧巻
巨大な芸術品が街を駆け抜ける 唐津くんち 〜唐津神社
佐賀県唐津市に鎮座する唐津神社(からつじんじゃ)の秋季例大祭、唐津くんちは毎年11月の2〜4日の3日間にわたって開催されます。 祭りで旧城下町を駆け抜ける14台の曳山は、漆の一閑張りと呼ばれる技法で製作されたもの。ほかに類を見ないほど巨大な漆の工芸品は、現代の製作費に換算すると1億円とも2億円ともいわれ県指定重要有形民俗文化財に、唐津くんちの曳山行事は国指定重要無形民俗文化財に登録されています。 一番の見せ場は11月3日の曳き込み・曳き出し。「エンヤ!エンヤ!」というかけ声とともに重さ2トン以上ある曳山が唐津市のメインストリートを突っ走り、目的地である御旅所へ曳きこんでいきます。豪快で豪華な極彩色の曳山と勇ましい唐津っ子の祭り魂が、祭り好きには鳥肌モノの迫力を感じさせてくれるでしょう。
どこ行く?秋祭り
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<けんか祭り:10月第1金〜日曜> 屋台をぶつけ合う 熱気あふれる祭り |
福島・福島市 |
飯坂八幡神社 (いいざかはちまんじんじゃ) |
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<だらだら祭り:9月11日〜21日> 11日間ものあいだ “だらだら”開催! |
東京・港区 |
芝大神宮 (しばだいじんぐう) |
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<秋季例大祭:10月第2日曜> 岩国の風情を楽しめる 昔ながらの秋祭り |
山口・岩国市 |
白崎八幡宮 (しらさきはちまんぐう) |
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<夕御饌祭:9月19日> 霧島神宮で もっとも重要な祭典 |
鹿児島・霧島市 |
霧島神宮 (きりしまじんぐう) |
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その他の秋祭り
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