大石段からのながめ。さえぎるものがない気持ちの良いロケーションです。
境内の源平池。 7月には蓮の花が水面を覆います。
朝が気持ちいい。鶴岡八幡宮へ
6月の鎌倉は、アジサイ観光のオンシーズン。古都のところどころにアジサイが咲き、みずみずしい雰囲気に包まれます。多数の神社がある鎌倉でスタートに選んだのは、鎌倉のシンボル鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)。源頼朝が鎌倉幕府の宗社として創建し、鶴岡八幡宮を中心にした町作りが行われたため、現在も海へ続く参道・若宮大路はメインストリートとして栄えています。 鎌倉のシンボルだけあり、境内はいつも参拝客でいっぱい。アジサイのシーズンは、ふだんの人混みに輪をかけた状態になります。そこで、朝8時すぎに鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ向かうことにしました。 朝の境内は思ったとおり人がまばら。まさに、早起きは三文の徳です。さわやかで清々しい雰囲気が続くうちにと、源平池の上にかけられた橋を渡り、優雅な趣の舞殿を横目に見ながら、自然と早足に上宮へ。大石段の上に建つ上宮は国の重要文化財。ほの暗く重厚な本宮で心静かに参拝し、戻ろうとふりむくと大石段の向こうに朝日に輝く鎌倉の町がどーんと広がっていました。霞なく晴れ渡った景色は、思わず息をのむほどのすがすがしさ。さい先の良いスタートを切ることができました。
線路を渡るとすぐ鳥居が・・・。
にっこりしているようにも見える 狛犬がおでむかえ。
緑に包まれるようにたたずむ小さな社。
鎌倉の穴場アジサイスポット、御霊神社
次に向かったのは御霊神社(ごりょうじんじゃ)。鎌倉駅から路面電車の江ノ電に乗り、3つめの長谷駅が最寄り駅です。 ご祭神は鎌倉権五郎景政公の一柱。平安時代後期に活躍した武将で、16歳で従軍した「奥州後三年の役」のときに、右目を矢で射られながらも奮闘したという武勇伝が残っています。この史実から、眼病平癒、除災の神さまとして信仰を集めているようです。この神社のおもしろい点が、5段ほどの石段と鳥居の間に江ノ電の踏切があること。 せめて、石段の前に線路を通してもよさそうなもの、と考えてしまいますが「この石段と鳥居の間に線路を通したいんだけどいいかな?」「え、そこ?まあほかに通す場所もないならいいですよ」なんてローカル色満点のやりとりを勝手に思い浮かべると、ほほえましい景色にも見えてきます。その線路沿いにはアジサイが植えられていて、トンネルへ向かう電車とアジサイという格好の撮影スポットになっています。 ふだんの境内は、電車がガタゴト通るとき以外はいたって静か。こぢんまりとした境内に木々が生い茂り、なかなか趣のある雰囲気。小さな神社好きにはおすすめです。開花シーズンには、さすがにいつもより人が訪れますが、牛歩状態の有名スポットよりはのんびりできるでしょう。
ひなびた雰囲気が漂う参道。
辺津宮には、金運向上のご利益があると伝えられる銭洗いの霊水が。
江戸の絵師、酒井抱一が描いた奥津宮の「八方睨みの亀」。
頂上付近からすばらしい海の眺望を楽しめました。
三姉妹の女神さまが守る江島神社
しんとした雰囲気だった御霊神社をあとにして、ふたたび江ノ電に乗り江ノ島駅へ。向かう先は、江戸っ子たちにも人気の参拝先だった江島神社(えのしまじんじゃ)です。 その名の通り江ノ島という小さな島のなかに鎮座する江島神社。島に点在する3つの社殿には、美人の誉れ高い宗像三女神が一柱ずつ祀られています。レトロ、というより昭和なムードのおみやげ物屋さんが連なる上り坂の参道を抜けると、朱色の鳥居が見えてきます。 最初に参拝する社殿は、田寸津比賣命を祀る辺津宮。3つの社殿のなかでもっとも大きく、境内の奉安殿には日本三大弁財天のひとつ、妙音弁財天が安置されています。ふくよかな裸像の弁天さまは、以前に観賞させていただいたので、この日は辺津宮を通り抜け、階段を上り、市寸島比賣命を祀る中津宮へ。さらにどんどんと登り頂を越えたあたりには多紀理比賣命を祀る奥津宮があります。 軽いハイキング並みの登りのため、エスカレーター式の乗り物「江の島エスカー」を利用して社殿を巡りましたが、それでも軽く一時間ほどの行程。朝の鶴岡八幡宮から、江島神社まで、ほどよく歩き疲れるほどの距離でしたが、所どころから見えた海は、めずらしいほどどこまでも青くて、すっかり癒されました。 1日を終えて感じたのは、都内とは景色も雰囲気も時間の流れもまったく違うという不思議な感覚。鎌倉・江ノ島神社巡りは、日常からちょっと離れたいと感じている人におすすめです。
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