顔のアップなら、頭は少々切れてもOK。少しカメラを傾けて撮るのも味が出るそう
自然な表情は どうとらえる?
七五三の年齢では、子どもがカメラに集中し続けるのは難しいもの。「もう飽きたー!」とご機嫌を損ねないためには、こちらを向いていなくてもシャッターを押しまくることがポイントだそう。その際に一工夫を加えると写真の仕上がりがグレードアップ。その一工夫とは? 「まずは、カメラをポートレードモードにすること。ピントが子どもに合い、背景が少しぼけるので神社の雰囲気も出やすいですね。さらに、フラッシュを強制発光させて撮ると瞳の中に光りが入り、表情が生き生きと見えます」。また、カメラを構える位置も大切だとか。 「今のコンパクトカメラでは、子どもを大人の目線からとらえると、画面がゆがんでしまいます。カメラを下げて子どもの目線に合わせると自然な仕上がりになります。また、カメラ目線で撮る場合は、お気に入りのおもちゃをカメラの後ろに見せて気を引いてみましょう」 パパがカメラを構えて、ママがおもちゃで気を引く。良い写真を撮るには2人で協力するのが成功の秘訣のようです。
膝下に着物の絵柄のポイントがある場合は、足下まで画面に納めて撮影
背景が生きる! 神社撮影のキモ
七五三の雰囲気をだすためには、神社の背景を上手に生かしたいもの。子どもと神社をからめて撮るポイントは? 「神社をイメージさせるものを構図の中に入れていきます。定番では鳥居や絵馬掛ですが、木漏れ日や石段なども神社らしい雰囲気をだすのにとても良いアイテムです。石段は、カメラの位置を子ども目線にするのにも便利です」。 確かに左の写真を見ると、背後に絵馬掛と木漏れ日、足下に石段が入り、神社の雰囲気が伝わるバランスの良い構成になっているのがわかります。また、下の写真のように、鳥居を正面ではなく斜めからとらえるのも、ありがちな構図を避ける方法だそうです。
神社の定番、鳥居を入れた写真。 斜めからとらえることで趣のある雰囲気に
仕上がりが見違える ランクアップテク
今回掲載した写真のように背景を完璧にぼかすのは、一眼レフでなければ難しいもの。でも、コンパクトカメラでも一眼レフの仕上がりに近づける方法があるそうです。 「まずは三脚を使うこと。三脚を使えば、シャッタースピードが遅くなり背景より子どもにピントを合わせやすくなります」。 三脚というと大げさな機材と考えがち。でも、構図を変えずに撮れるのはもちろん、家族全員の記念撮影がどこでも簡単に撮れる上、今はコンパクトで持ち歩きしやすいものが販売されているので一考の価値はありそうです。 「また、カメラに付属のソフトを使ってぼかす方法もあります。最近のカメラ付属のソフトは、色々な機能がついているので、色々試してみてはいかがでしょうか?」。
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