挙式トレンドの旬は、
神社での神前式!
鳥居をくぐると、背筋がスッと伸びるような、神聖な空気を感じたことがある方も多いはず。
「2人の新たな一歩を踏み出す場として、神聖な場所を選びたい」。
そんな気持ちからか、今、神社での結婚式を選ぶ人が徐々に増えています。
その傾向は特に芸能人に顕著で、ひと昔前の芸能人の結婚式は教会式がメインだったのに比べ、近年は神社での挙式が人気上昇中。宮崎あおい(東京大神宮)に、神田うの(明治神宮)、沢尻エリカ(明治神宮)など、旬の芸能人たちが神社での挙式を選んでいます。
特に芸能人の挙式が多い明治神宮に伺ってみたところ「5年ほど前から挙式の予約数が増え始めたのでは」とのこと。
明治神宮では、晴れた日には赤い傘を新郎新婦に差し掛けて神殿の前までしずしずと参進します。その美しい姿に、参拝者や外国人観光客から感嘆の声が上がることも。
「緑に囲まれた静寂なたたずまいの境内での挙式は、とても厳かな雰囲気で執り行われます。芸能人の挙式がブームのきっかけになっていると言うより日本人である私たちの心に素直に響く神聖な雰囲気が、新たな魅力として認識されているのではないでしょうか」(明治神宮)。
お宮参りに七五三、厄落としと、人生の節目節目に訪れてきた神社が、人生の新しいステップである結婚式を行うのにしっくりくるのは確か。神社ブームの要は、2人の未来を真剣に“誓う”ことができるのが神社だった、ということなのかもしれません。
神前式に友人は出席できない?
神前式の常識、ウソ・ホント
「友人が参列できないのはイヤ」「カツラは頭が痛くなると親から聞いた」「やっぱりドレスが着たい!」。
神社での挙式に憧れはあるけれど、制約が多いイメージを持っている人も多いはず。
しかし、伝統的な式が魅力の神社でも、少しずつ状況が変わってきているようです。
例えば、友人の参列OKという神社は、参列不可の神社を大きく上回り席数に余裕があれば参列できるところが多数を占めてきています。白無垢での定番の髪型、文金高島田のカツラも現在は約300種類以上あると言われている上、式前にカツラ合わせを行うから痛みを感じる場合はチェンジしてもらえば大丈夫。また、衣装に関しては「髪型・衣装は伝統的な和装のみ」(東京大神宮)という神社がある一方、「衣装も髪型も制限は設けていない」(明治神宮、日枝神社など)と、選択肢が広がりつつあります。もちろん披露宴会場へ移動すれば衣装の制限はないため「挙式は白無垢、披露宴会場のお色直しではドレスを着る方が多い」(明治神宮)という情報も。
挙式は神聖な雰囲気に合う清楚で伝統的な和装、お祝いムードの披露宴はドレスで華やかな花嫁に変身できるので、欲張りさんにもばっちり対応できるのが神社での挙式なのです。
神社.com リコメンド!
桜咲く、厳島神社の神前式への道
海にそびえ建つ大鳥居が印象的な広島県の厳島神社(いつくしまじんじゃ)。
瀬戸内のブルーに浮かぶ朱色の廻廊や、雅やかな社殿は、“神の社”という言葉がぴったり。そして、厳島神社のある宮島は、1600本もの桜の木がある桜の名所。
世界文化遺産で日本三景の一つ、春には桜咲く晴れやかな景色が広がる厳島神社での挙式は、日本最高峰のロケーションと言えるのではないでしょうか。
ただし、憧れの挙式をかなえるためのハードルは少々高め。例えば、1日2組限定のため予約が取りにくい(特に桜のシーズンは一番人気!)、予約は業者を介さず自分で電話しなければならない、厳島神社のある宮島内は道が狭く駐車場もほとんど無いためマイカーでの移動が困難、などなど。
でも、2人で力を合わせて実現すれば、間違いなく生涯忘れがたい特別な一日になるはず。
予約は挙式希望日の1年前の同月1日から受け付けスタート(2011年4月5日希望であれば、2010年4月1日から予約開始)。年中行事日を除いた候補日を数日分用意して電話をするのがスムーズな予約のコツだそうです。ということは、来年の春の挙式予約は今がシーズン!今から準備して、憧れの挙式をかなえてみてはいかがでしょうか?